兵庫県明石市の古墳
■松ヶ丘古墳
明石市松ヶ丘二丁目、明舞団地内の松ヶ丘公園北西端にあります。元々は多聞古墳群の中の1基でしたが、明舞団地の造成で他の古墳がすべて破壊される中で唯一現在地へ移築保存されています。主体部は右片袖式の横穴式石室で、奧の天井石はコンクリートのようです。
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明石市魚住町清水、キャタピラージャパン北側のなすみ保育所西にあります。径34mの市内最大の円墳ですが、道路で墳丘がかなり削られています。明治19年に主体部が掘られ、真赤に塗られた竪穴式石室が見つかりましたが、当時の出土品は現在行方不明だそうです。1992年に道路工事で西側が調査され、墳丘を覆う円礫、墳丘裾の根石、高さ1mを越す鰭付円筒埴輪・朝顔形埴輪列が確認できました。埴輪の特徴から四世紀後半〜五世紀初め頃の築造と思われます。
明石市藤江、明石市公設地方卸売市場の北隣にあります。かつてはカゲユ池というため池の中に浮かぶ6基からなる古墳群でしたが、市場の建設で、2〜6号墳が破壊され現存1基です。池もほとんど埋め立てられ、現在は1号墳の周囲に周溝状に残されているだけです(一見、周溝のように見えます)。六世紀中頃の径16mの円墳で、主体部は不明ですが、資料により、木棺直葬説と横穴式石室説とに分かれています。