兵庫県赤穂市有年の古墳


野田桐谷2号墳

 県指定史跡。赤穂市有年楢原の山腹にある墓地にあります。墳丘がかなり失われていますが、横穴式石室が良好に残されています。全長7.8m、玄室長3.12m、幅1.77m、高さ2.5m、羨道長4.78m、幅1.48m、高さ2.1mの両袖式で、玄門部は板石を組み合わせて間仕切を構築し、若狭野古墳と良く似ています。また、羨道入口には、板石を立てて閉塞しています。六世紀末〜七世紀初頃の築造です。

石室正面、入口は板石で閉塞している

羨道から玄門、板石で構築した間仕切

玄室奥壁、巨石二段積み

玄室奧から、玄門の間仕切、扉石が倒れている

蟻無山古墳群

 1号墳が兵庫県指定史跡国道2号線有年原交差点の北500m、千種川を見下ろす丘陵上に築かれた3基からなる古墳群です。1号墳は2011年の古墳群の測量調査で墳丘の形や規模があきらかになりました。全長52m、後円部径44m、前方部幅18mの中期の帆立貝式古墳で、段築、造出、葺石が確認できます。表面採集では初期須恵器、円筒埴輪、朝顔形埴輪、形象埴輪(鳥、盾、蓋、家、馬、船、靫)が見つかっています。馬形埴輪は最古レベルのものです。また、スイジガイの紋様が描かれた埴輪は、ほとんど類例がありません。隣接する2号墳は径10mの円墳、3号墳は径7mの円墳です。

  1号墳の前方部から後円部

後円部から前方部

後円部のテラス、葺石が散乱

2号墳

3号墳

木虎谷古墳群 【管理人推薦】

 赤穂市有年原の原小学校裏の竹林一帯に15基分布しますが、見学しやすいのは1、2号墳のみです。小学校すぐ裏から竹林に入っていくと、すぐ1号墳があります。現存で径10mほどの円墳で石室は羨道が失われていますが、現存長5mほどで、奥壁の鏡石は2石を横に並べています。さらに山道を進むと、小石室が露出した円墳があります。2号墳は1号墳の東50mの民家裏の竹林中にあり、全長9.5mの両袖式大型石室が開口しています。玄室長5.3m、幅2.2m、高さ2.4mの規模で厚さ0.45mの巨大な石棚がはめ込まれています。すぐ南の民家庭に11号墳の石室が半壊しており、2004年に現地説明会が行われました。

1号墳

1号墳玄室

2号墳、県史跡、径20m近い円墳

2号墳玄室、巨大な石棚がある

2号墳玄門

1号墳の奥にある小石室

11号墳石室、2004年に現地説明会開催

有年原・田中遺跡

 県史跡。赤穂市有年原の原小学校の南にあり、遺跡公園として整備されています。弥生中期から室町期までの複合遺跡ですが、弥生時代の墳丘墓2基が復元されています。1号墓は径19mの円形墳丘墓で、幅5mの周溝が巡り、墳丘斜面には川原石が葺かれています。東に陸橋、西には突出部があり、中円双方墳の原型に近い形をしています。主体部は木棺で、特殊器台、特殊壷、供献用高坏が出土し、古墳出現前夜の様相を示しています。2号墓は径15mの円形墳丘墓で、幅2mの周溝が巡り、1号墓とほぼ同等の内容です。1号墓の南東からは6基の木棺墓が見つかっています

1号墓、手前が陸橋

1号墓の墳丘上、向こうに2号墓

2号墓

2号墓の墳丘上

木棺墓群

組合せ式木棺


<ホームへ戻る>

 

inserted by FC2 system