群馬県安中市北部の古墳


小間めおと塚古墳 【管理人推薦】

 安中市安中字小間、市営藤山団地の北側の丘陵上にあり、団地の北東から登り道があります。200m西へ登ると分岐路があり、そこから北へ100mほどで正面に薮におおわれた墳丘が見えてきます。径20mの円墳で、山道が右側から古墳の背後へ回り込むようになっていて、裏側から進入すると、石室に行き当たります。横穴式石室は南側に開口する複室構造で、全長8.7m、羨道、前室は半壊して埋まっていますが、玄室はほぼ完存、玄室長2.3m、幅2.2m、高さ2.2mの両袖式で、凝灰岩の一部截石切り組積みの整美な石室です。羨門に左右柱石が残っていますが、薮がひどいので、草刈りして見通しを良くしておきました。

羨門の柱石、羨道、前室は半壊し埋まっている

破壊された前室あたり

玄室奥壁、1枚石

奧から玄門部

万福原古墳 【管理人推薦】

 市史跡。安中市下秋間字万福、県道211号線を北上すると、立石地区で左右に道が分岐していて、その正面の丘陵頂上の平坦地にあります。復元径20mの円墳で、保存状態の良い(入口の天井石を除いて・・・)横穴式石室が南東に開口。全長7.1m、玄室長2.8m、幅2.2m、高さ2.9m、羨道長4.2m、幅1.3m、高さ1.3mの両袖式で、凝灰岩と安山岩の切石を使用し、奥壁は巨石1枚、側壁は互目積み、羨道、玄門には一部切組積みが見られます。狭い羨道を通り抜けると、玄室空間の意外な大きさに驚きます。七世紀後半の築造と見られます。

なかなか風情のある佇まいです

羨道、玄門で狭くなる

玄室奥壁、見事な1枚石

截石切組積みの玄門部

二軒茶屋古墳 【管理人推薦】

 安中市西上秋間上原、万福原古墳の西3km、県道215号線を秋間川沿いに西へ進み、水尾根バス停の先で県道122号線を北へ登っていくと、丘陵上に集落があり、県道から少しはずれた集落の合間に何気なくふと存在しています。径15mの円墳で、墳丘上に稲荷社が乗っています。南に開口する横穴式石室は玄室長3.6m、幅2.5m、高さ2.35m、羨道長3.9m、幅1.1m、高さ1.2mの両袖式で、構造が万福原古墳石室と非常に良く似ています。保存状態が良く、狭い羨道を抜けると、大きな玄室が出現。この墳丘の中に、この玄室が収まっているのが不思議です。石室は凝灰岩の切石を使用し、一部に截石切組積み手法が見られます。七世紀第三四半期の築造と考えられます。

集落の中にあります、羨門もきちんと構築

羨道、玄門には蓋石をはめた切り込みが残る

玄室奥壁、巨石使用

迫力のある玄門部

磯貝塚古墳 【管理人推薦】

 安中市東上秋間、二軒茶屋古墳から東へ300mほど農道を進むと、道路脇の民家庭先に墳丘が見えてきます。径15m以上の円墳で、横穴式石室が南に開口。全長4.8m、玄室長3.2m、幅1.9m、高さ1.9m、羨道長1.6m、幅1.8m、高さ0.95mの両袖式で、二軒茶屋古墳石室と構造が良く似ています。玄室は下側に大きめの腰石を据え、上部は安山岩と凝灰岩を互目積みしています。玄門は凝灰岩の截石切組積みで、羨門はありませんが、入口部が破壊されているのかも知れません。七世紀後半の築造です。

石室正面、現状で羨門はない

羨道、ビールケースが見えまーす

玄室奥壁、巨石二段積み

切組積みの玄門

後閑3号墳

 市史跡。安中市下後閑山王前209、土地改良された農地の中に史跡公園として保存されています。径20mの基壇の上に築かれた径12.6mの円墳で、一部に造出し状の施設があり、そこから形象埴輪がまとまって出土しました。南に開口する横穴式石室は平面形が文字通り丁字型をしていて、全長6.5m、玄室長1m、幅2.6m、高さ1.5m、羨道長5.5m、幅0.8m、高さ1.5mの両袖式で、自然石をあまり持ち送らずに乱石積みしています。六世紀前半の横穴式石室受容期の築造で、構造から簗瀬二子塚古墳との密接な関係が考えられます。

復元された墳丘

石室入口、センスのない柵です

細長い羨道、途中に敷石がある

玄室奥壁、玄門にも敷石あり


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