兵庫県芦屋市・旭塚古墳

お屋敷町の終末期古墳は底抜けに巨石墳でした


旭塚古墳(兵庫県芦屋市山芦屋町23) 現地説明会

 2007年11月17日 芦屋市教育委員会

 旭化成社宅が閉鎖されて、しばらく見学できなかった旭塚古墳が、宅地造成に伴い発掘調査されました。墳形は従来円墳か方墳と考えられてきましたが、コーナー付近で面取り状の貼り石が見つかり、八角形墳の可能性が高くなりました。盛り土は少なく、地山を削って20m近い墳丘を造り、外護列石が巡っていたと思われます。横穴式石室はすでに天井部を失った形で露出していましたが、一部コンクリートで補強されていたり、近代に一部改変を受けているようです。全長9.8m、玄室長4.1m、幅2.1m、高さ2.1m以上、羨道長5.7m、幅1.6mの両袖式で、側壁には巨石を縦積みし、奥壁には、ものすごく分厚い巨石を使用しています。近くの六甲山系から容易に入手できる花崗岩の巨石を多用しているようで、すぐ近くの山芦屋古墳石室(埋め戻し)にも推定30tの県内最大の奥壁材が使われています。玄室床面にも巨石が置かれていますが、棺台か石棚なのか、用途はまだ不明です。羨道床面には多量の竜山石や花崗岩の小礫が敷かれていましたが、前庭部にも竜山石を砕石加工した跡が見つかり、こちらは石棺の加工場所ではないかと推測されます。終末期の巨石墳で竜山石石棺となると、被葬者は大和政権と強く結びついた七世紀頃のかなりの有力者ということができそうです。

古墳の全景、多角形墳らしい

石室正面

玄室、奥壁前の床面に巨石がある。棺台?石棚?

奥壁石材の厚さがすごい!


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