三重県伊賀市・浅子谷古墳群
こんなに歩かされたの初めてです!
■浅子谷古墳群高尾北支群3号墳、4号墳、5号墳(三重県伊賀市三田字高尾)
現地説明会/2009年1月24日/三重県埋蔵文化財センター
国道422号線三田坂バイパス工事に伴い、浅子谷の谷間奧の傾斜地にある3号墳を調査、隣接して新たに4、5号墳が発見されました。3号墳は径14mの円墳で、墳丘、周溝、横穴式石室がほぼ完存していました。石室は玄室長4.3m、幅2.2m、高さ2.3m、羨道長4.7m、幅1.2m、高さ1.4mの右片袖式で、小型の石材を持ち送り、床には仕切石、敷石が残っていました。出土品から六世紀後半と推定されます。4号墳は径7mの円墳で、横穴式石室は3.2m×1.2m、すぐ隣りの5号墳は径5mの円墳で、石室は2.4m×0.8m、いずれも小さく、基底部だけが残っていました。出土品から七世紀前半の築造と思われます。斜面上にある1、2号墳は今回未調査ですが、1号墳は径10mの円墳で、墳丘、石室ともに崩壊し、4m×1.5mの石室の一部が残っています。2号墳は径14mの円墳で、横穴式石室は玄室が完存。玄室長4m、幅2m、高さ2.5mの右片袖式で、谷間の奧とは思えない大型の石室です。それにしても今回は指定駐車場所から現地まで2kmの山道を延々と歩かされましたが、こんなに歩かされた現説は初めてです。でも、それだけの価値はありました。
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