福岡県朝倉市の古墳


小田茶臼塚古墳 【装飾古墳】【国史跡】

 朝倉市小田572、県道33号線小田交差点から南西200mの道路沿いにあります。市道に後円部を半分削られていますが、全長55m、後円部径40mの中期の前方後円墳で、周溝が巡ります。後円部三段、前方部二段築成で、一段目は地山を削りだし、二段目以上は盛り土で築かれています。主体部は後円部に築かれた竪穴系横穴式石室で、全長4.5m、玄室長3.5m、幅2.2m、高さ1.6mの単室構造です。壁は割石積みで、赤色顔料が塗られ、奥壁と平行に仕切石があり、右側壁には幾何学紋様の線刻が描かれた石材が1個あったそうです。昭和三年の道路工事で開口し、現在は破壊された状態で埋め戻され、石材が一部だけ露出しています。また、以前は後円部上に神社がありましたが現在は無くなっています。

道路で削られた後円部

側面から、右が後円部

埋め戻されているが石室材が一部露出

後円部から前方部、低い


椀貸古墳 【管理人推薦】

 朝倉市柿原1048、国道386号線沿いにある高住神社の社殿裏にあります。径15mほどの円墳で、横穴式石室が開口しています。全長約10m、至る所に巨石を使用した複室構造の大型石室です。いわゆる椀貸し伝説のある古墳ですが、落書きが多いのが残念です。

社殿裏に石室開口

羨道

前室から後室

後室奥壁

後室奧から

前室から羨道方向


狐塚古墳 【装飾古墳】【県史跡】

 朝倉市入地の大分自動車道そばにあります。墳丘はすでに崩壊していますが、径40m以上の円墳と思われます。上部を失った横穴式石室は全長約13m、後室長4.2m、幅4.2m、前室長5.3m、幅3mの複室構造で、前室・後室ともに丸みを帯びた平面形をしています。前室前の敷石には扉の回転軸用の穴が見つかりました。後室奥壁、左右側壁、袖石表裏面、前室右側壁に線刻で同心円紋、円紋、船、動物などの線刻画が描かれています。また、後室左側壁のゴンドラ形の船は石面に陶土を塗り、船の形に削り落とす手法で描かれています。石室は現在、線刻画保護のために覆屋に覆われています。普段は施錠されていて、公開日か、教育委員会に申し込みで見学できます。七世紀初頭の築造です。

石室覆屋

石室の実測図

前室から後室

前室右側から、極端な胴張り

後室、鏡石に船の線刻がある

前室の玄門、軸穴付きの敷石

線刻の位置

後室左側壁の船の線刻、陶土を削り落として描いている

後室鏡石の船の線刻

後室左袖石の鹿の線刻、遠くてほとんどわかりません


湯ノ隈装飾古墳 【装飾古墳】【市史跡】

 朝倉市宮野1326-2、国道386号線の北側にある大きな独立丘陵宮地嶽を標識に従って登っていくと、南側の低い尾根上にあります。径20mの円墳で、南に複室構造の横穴式石室が開口していますが、入口は施錠されています。後室奥壁と左右側壁に赤・緑色顔料で同心円紋が描かれていて、強力な照明があれば、奥壁向かって右下の円紋は何とか見ることができます。また、円紋以外にも赤色の紋様が確認できます。右袖石にも赤色の円紋や他の紋様が見えています。六世紀後半の築造で、江戸時代には開口していた記録があります。

石室正面

羨道

後室玄門と奥壁

奥壁UP、右下の赤と緑色の円紋や他の赤い紋様が見えます

右袖石、左中程に赤色の円紋などが見えます


宮地嶽古墳(宮地嶽前方後円墳) 【市史跡】

 朝倉市宮野、湯ノ隈装飾古墳の北側の丘陵ピーク付近にあります。全長50m、後円部径30mの前方後円墳で、前方部を西南西の平野部に向けています。出土した埴輪から四世紀後半頃の築造と思われます。主体部は未調査のため不明です。丘陵上には10基ほどの古墳があるそうです。

丘陵頂上に立地

後円部から前方部


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