大分県豊後高田市の古墳


穴瀬(あなんせ)横穴墓群 【管理人推薦】【県史跡】【装飾古墳】

  

 豊後高田市美和、県道29号線沿い、美和簡易郵便局近くの雷バス停の前にあります。都甲川の支流を望む段丘の崖面に21基の横穴墓が並んでいます(説明板には19基となっていますが、その後新たに2基発見)。入口の構造が立派なものが多く、また5基に装飾紋様、7基に赤色顔料の痕跡が残っていて、中にはかなり保存状態の良い装飾があります。美和簡易郵便局の横の小さな坂道を上ると、竹薮の中に東から1〜3号墓があります。1号墓はほとんど埋没していますが、羨門が赤く塗られています。2号墓は一、二重目の前壁に赤色の円紋があります。3号墓は二重の広い庇が良好に残っています。

東端の1号墓

2号墓

2号墓左前壁の円紋

3号墓

 坂道の折り返し点から、西の斜面に入っていくと、4〜6号墓が並んでいます。4号墓では入口左右の壁いっぱいにに不明な紋様が赤色で描かれています。5号墓は前壁全面に多数の同心円紋が描かれていますが、状態は良くありません。これら4、5号墓が最も派手に装飾を施されています。となりの6号墓は方形の二重の入口が良く残っています。

4号墓

4号墓前壁左側の紋様

4号墓前壁右側の紋様

5号墓、左端に大きな同心円紋が見える

5号墓、左端の同心円紋アップ

5号墓、前壁全面に同心円紋が描かれる

6号墓

 7号墓はかなり埋まっていますが、わずかに見える前壁上部に装飾が残っています。しかも左側にある円紋は非常に保存状態が良く、輪郭線まで明瞭に残っています。右側の壁にも赤色の紋様があります。8号墓は立派な三段の入口を持ち、前壁に赤色顔料がわずかに認められます。9号墓は何と四段の入口を持ちます。前壁には赤色顔料の痕跡があります。

7号墓、左側に円紋が二つ見えている

7号墓の円紋、輪郭線も含めて奇跡的に保存がよい

7号墓、右側の装飾

8号墓、入口は三段構え

8号墓、赤色顔料が残る

9号墓、入口は何と四段構え

9号墓、ここも赤色顔料の痕跡有り

 10号墓は群中最大で、もっとも立派な入口を持ち、入口も内部も真赤に塗られています。庇が四段に築かれていますが、玄室側が少し破壊されているように思います。11号墓は前壁の左端に赤色顔料が残っています。

10号墓入口、群中もっとも立派な造り

10号墓入口、入口は真赤に塗られている

10号墓玄室奥壁、内部も赤く塗られている

10号墓玄室入口、複雑な構造

11号墓

11号墓前壁左端の赤色顔料

 14号墓も入口の庇が深く立派な構造をしていますが、10号墓よりは規模が小さいです。入口には赤色顔料が残っています。16号墓は広い一重目の前壁全体に6個の円紋が赤色で描かれていて、上部の4個は横方向の帯で連結されています。15、17号墓はいずれも小規模な横穴墓です。

14号墓、庇がかなり深い

14号墓、赤色顔料の痕跡

16号墓

16号墓前壁の円紋群

15号墓

17号墓


真玉大塚古墳

 

 豊後高田市西真玉、国道213号線沿いの金屋丸集落の北はずれにあります。全長100m、後円部径56mの県下でも有数の大きな前方後円墳で、二重の盾形周濠の痕跡が周囲の水田に残ります。前方部は削平され、社殿が建っています。


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