和歌山県和歌山市・大日山35号墳

墳丘の整備に伴い、石室を久しぶりに公開


大日山35号墳(和歌山県和歌山市岩橋) 石室公開2008年5月24日

 和歌山県立紀伊風土記の丘

 国特別史跡・岩橋千塚古墳群の中でも最大の前方後円墳である大日山35号墳の墳丘整備が進められ、木が伐採され、市街地を一望できるようになりました。整備状況のお披露目も兼ねて、普段は非公開の横穴式石室内部が久しぶりに公開されました。全長86mの前方後円墳で、大日山山頂にあり、墳丘からは、紀ノ川河口や和歌浦が見渡せます。2003年度からの調査で、造出しから大量の形象埴輪が見つかりました。横穴式石室は、かつて大日如来が祭られていたためか、保存状態は良好で、玄室長4.33m、幅2.38m、高さ2.85m、羨道長3m以上の両袖式で、片岩を小口積みした持ち送りのある高い天井、奥壁中央の巨大な石棚、石梁など、典型的な岩橋型石室で、六世紀前半の紀氏の首長墓に相応しい大型石室です。

前方部から後円部

鳥形埴輪の出土した南側クビレ部の造出し

石室奥壁、中央に大きな石棚

奧から、左右長さの違う両袖式


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