鳥取県大山町南部の古墳


平古墳群

 大山町平、平集落の南側の丘陵一帯に分布する群集墳で、40基ほどからなります。1基のみ前方後円墳があります。主体部はほとんど横穴式石室と思われますが、状態の良いものはなさそうです。切石造りの石室が1基あるはずですが、林の中は見通しが利かず、見つかりませんでした。

大きな墳丘

小さな石室が開口

左の石室開口部

きれいな墳丘

左の古墳、石材露出

墳丘のみ

これもきれいな墳丘

石材が見えている古墳

左の古墳、小さな石室開口


宮内古墳群

 大山町宮内、前方後円墳3基を含む108基からなる大古墳群ですが、標識などが一切ないので、案内がないと行き着くのは困難です。また、現地は山林の中で荒れているので、見学できるのは一部の古墳に限られます。

 1号墳 【管理人推薦】

 宮内集落の南端にある高杉神社横の狭い道を林の奧に進むと、左に道が分岐する丁字路があります。この先の左側に少し林が開けたところがあり、そこから林の中に入って100mほど進むと1号墳があります。径25mの円墳で、北東方向に横穴式石室が開口。全長6.64m、玄室長3.76m、幅2.39m、高さ2.7m、羨道長2.6mの両袖式で、玄室が完存しています。凝灰岩の切石を完璧に切り組んだ精緻な造形で、鳥取県の切石造り石室の完成形と言えます。奧・側壁は巨石を二段に積み、玄門は巨石の中央をくり抜いています。マグサ石も巨大で、内側に大きく迫り出しています。奥壁の前には仕切石で屍床を区画し、内部には割石を敷き詰めています。

羨道から玄門

玄室奥壁

玄門、奧から。巨大なマグサ石

奥壁前の仕切り石と敷石

左側壁

右側壁

 2号墳 【管理人推薦】

 1号墳のすぐとなりにあります。全長31mの前方後円墳で、北西に横穴式石室が開口しています。全長5.25m、玄室長3.15m、幅1.97m、高さ2.03m、羨道長2mの両袖式で、羨道は割石、玄室は切石で築かれています。奥壁は見事な一枚石、側壁は切り組み積みで、隙間も丁寧に埋め込んでいます。1号墳よりは先行する古墳であると思われます。

石室正面

羨道から玄門

玄室奥壁

奧から左側壁

奧から玄門

奧から玄室右側壁

 7号墳

 1号墳の北方向にあるのですが、かなり薮に覆われているので、見学は困難です。全長21mの前方後円墳で、後円部に箱形石室が露出しています。長さ2.12m、幅1.27m、高さ1.12mの大きさで、一部の部材を失っていますが、側壁は切石を組み合わせた石棺テイストの石室です。

露出した天井石

短辺側側壁

長辺側側壁

 9号墳

 7号墳の山側となりにありますが、ここもかなり薮に覆われているので、見学は困難です。径15.5mの円墳で、箱式石室が露出しています。長さ2.1m、幅1.5m、高さ0.9mの大きさで、天井部を失っています。大きさ、形とも7号墳とほぼ同じ石室です。

天井石を失った石室

切石造りの側壁


蔵岡古墳群1号墳 【管理人推薦】

 大山町豊房字蔵岡、蔵岡集落から北へ向かう道路が坂を登る途中の右側斜面に墓地があり、墓地の東側の小道が林の中に入ったすぐ右側にあります。径15mほどの円墳で、切石造りの横穴式石室が完存しています。玄室長3m、幅2.5m、高さ1.8m、奧・側壁は巨大な一枚石で隙間も石材を丁寧にはめ込んでいます。奥壁の前には、石棺材が残っています。完成度の高い石棺式石室です。ところで、遺跡地図がかなりいいかげんで、1号墳も偶然発見できましたが、蔵岡古墳群7基のうち、他の古墳は残念ながら見つかりませんでした。

石棺式石室が開口

玄門

玄室奥壁

玄門奧から


向原古墳群

 大山町豊房、上記の蔵岡1号墳の墓地前の道を北西へ1km進んだあたりで、道路が下りにかかります。その手前で、道路から下らずに右の林の中へ入っていく小道があります。その先の林の中や、畑に古墳が点在しています。しかし、まともに残っている古墳はなさそうです。

石材が露出

全壊した石室

崩壊した切石造りの石室

左の石室、横から


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