岡山県赤磐市・婦本路古墳群

後期古墳密集地帯で横穴式石室を良好な状態で検出


岡山県赤磐市弥上 婦本路古墳群

2007年6月16日 現地説明会/岡山県古代吉備文化財センター

 弥上古墳と見上古墳の中間にある婦本路古墳群のうち、2〜4号墳が道路改築に伴い調査されました。いずれも径8mほどの円墳で、道路東側の2号墳では、全長6.2mの横穴式石室がほぼ完存していました。玄室床面には川原石がびっしり敷かれ、中央には棺台となる板石を並べ、右側壁に沿って板石を組み合わせた箱式石棺が設けられています。2回以上の追葬が行われたそうです。西側の3、4号墳は埋葬施設の調査はこれからですが、ともに墳丘周囲に列石が見られます。3号墳の中央部からはずれた位置で、竪穴式石室が見つかっています。

2号墳横穴式石室正面

2号墳横穴式石室内部

2号墳玄室中央に棺台の板石、右側壁添いに箱式石棺

4号墳

3号墳

3号墳竪穴式石室


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