福岡市西区の古墳


草場古墳群 【市史跡】

 

 福岡市西区生の松原三丁目51、西陵小学校の西の道路沿いに古墳公園があり、公園内に1〜4号墳が保存されています。説明板には全11基と書かれていますが、地図には12基あります。北端の1号墳は一辺17mの円墳で、横穴式石室の天井石が露出しています。隣の2号墳は径8mの円墳で、石材が多数露出しています。3号墳は、唯一、横穴式石室が比較的良好に残存しますが、残念ながら、現在は閉鎖されてしまっています。4号墳は石室の基底部のみが残っています。

1号墳

2号墳

3号墳石室実測図

3号墳石室、閉鎖されてしまった

4号墳石室奧から

4号墳石室正面から


鋤崎古墳(今宿古墳群) 【国史跡】

 福岡市西区今宿青木鋤崎、県道561号線と国道202号線今宿バイパスの交差点南側にため池があり、その南側の丘陵上にあります。登り口に説明板があります。墳長62m、後円部径37mの四世紀末頃の前方後円墳で、三段築成。葺石、埴輪を伴います。後円部頂部中央には、玄武岩の板石を積み上げた横穴式石室があり、国内最古とされています。全長4m、玄室長3.4m、幅2.7m、高さ2mの両袖式で、側壁は極端に持ち送り、羨道も断面は三角形です。石室内は赤く塗られ、大量の副葬品とともに石棺、埴棺、木棺が納められていました。他に3基の埴棺と1基の石棺がくびれ部と前方部から見つかっています。石室は現在埋め戻されていますが、福岡市博物館にレプリカがあります。

後円部

墳丘と石室の実測図

横穴式石室

横穴式石室と石棺


大塚古墳(今宿古墳群) 【国史跡】

 福岡市西区今宿大塚、国道202号線今宿バイパスの今宿大塚交差点すぐ北にあります。現在史跡整備され、見学しやすくなっています。全長64m、六世紀後半の前方後円墳で、二重の盾形周濠が巡ります。墳丘は盛り土で築かれ、二段築成。下段のみ葺石があります。主体部は横穴式石室と考えられています。とっとと調査してもらいたいです。

前方部から後円部

後円部から前方部


丸隈山古墳(今宿古墳群) 【管理人推薦】【国史跡】

 福岡市西区周船寺、JR周船寺駅東500m、県道561号線沿いに説明板があります。墳長85m、後円部径60mの五世紀前半頃の前方後円墳で、後円部三段、前方部二段築成。葺石、埴輪を伴います。後円部頂部中央にある横穴式石室は玄室しか残って居ませんが、初期の形態を示し、1927年に修復されているので、見学しやすくなっています。長さ4m、幅2m、高さ2m、扁平に打ち割った玄武岩を小口積みし、内面には赤色顔料を塗っています。玄室には2基の組合せ式箱式石棺がありますが、中央の壁材を共有しています。

石室正面

石室内部

玄室奥壁

組合せ式箱式石棺


飯氏二塚古墳(今宿古墳群) 【国史跡】

 

 福岡市西区飯氏、国道202号線今宿バイパスの飯氏大塚交差点の東300mにあります。全長49.6m、後円部径27.3mの前方後円墳で、二段築成。葺石はありますが、埴輪、周溝はありません。主体部は横穴式石室ですが、発掘調査ではほとんど破壊されていました。六世紀はじめ頃の築造です。

墳丘実測図

発掘された石室


兜塚古墳(今宿古墳群) 【国史跡】

 福岡市西区飯氏マツヲ、飯氏二塚古墳から、東に入っていく狭い道を200m進むと、北側の林の中にあります。墳長53m以上、後円部径43mの前方後円墳で、後円部は二段築成。葺石があります。後円部にある横穴式石室は玄室長4.4m、幅2.4m、高さ1.6mの両袖式で、短い羨道から床が一段低くなっています。床面には石が敷かれ、複数回の追葬が確認されています。五世紀後半頃の築造です。

石室正面

石室開口部

玄室奥壁

奧から

 飯氏二塚古墳から兜塚古墳へ行く途中に2基の古墳らしきがあるのを額田大玉さんが発見しています。道沿いには2本の柱石が立っており、石室の袖石と思われますが、決め手はありません。北側の林には小円墳がありますが、墳頂は陥没しています。

袖石?

小円墳


元岡G6号墳

 福岡市西区元岡2942、2011年に発掘調査によって終末期の大型横穴式石室が出現しました。墳丘は周溝を持つ径18mの円墳で、石室内から紀年銘入象嵌大刀と大型の青銅鈴が出土し、話題になりました。玄室床面に置かれていた鉄製大刀は錆で覆われていましたがX線検査の結果「大歳庚寅正月六日庚寅日時作刀凡十二果□」の19文字が背に象嵌で刻まれていまいました。庚寅は元嘉暦の西暦570年と思われます。青銅鈴は閉塞石の上からみつかり、全長12cm、断面は八角形で、内部に鉄の玉が入っています。

 

古墳全景

横穴式石室

青銅鈴

鉄刀の銘文


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