京都府福知山市西部額塚古墳群
■額塚(すくもづか)古墳群 【管理人推薦】
福知山市大字拝師字額塚、国道429号線の額塚集落あたりから圃場を通って西の山裾まで行くと、農道沿いに古墳群の看板があり、そこから柵を越えて、登って行くと、尾根上に20基以上の古墳が群集しています。また、谷間を挟んで北側の尾根上にも支群があります。尾根上に上がると、正面に11号墳があります。径15mの円墳で、墳丘は陥没しています。その奧の13号墳(坊山古墳)は群の中心に位置する径20.3mの大型円墳で、横穴式石室が完存。全長13m、玄室長3.8m、幅2m、高さ3.2m、羨道長9.2m、幅1.6m、高さ1.6mの両袖式で、非常に背の高い大型石室です。奥壁は三段+α、マグサ石、天井石は巨石を使用しています。盟主墳に相応しい規模です。南側にある12号墳は径径7mの小円墳、仮称31号墳は、墳丘が崩壊し、石材が1個露出しています。
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11号墳から尾根上を南へ下っていくと、すぐに10号墳があります。径20mの円墳で、両袖式の横穴式石室が完存していますが、入口が埋まっていて、わずかに内部を覗くしかできません。西に少し下ると7号墳があります。径10mの円墳で、天井石の一部が露出しています。10号墳から南に下ると、薮の中に6号墳があります。径7mの小円墳で、中央が陥没しています。すぐそばにも小円墳の仮称32号墳があり、石材が露出しています。
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13号墳に戻り、その奧から山道の北側に17、18、20、21号墳が並んでいます。17号墳は径15mの円墳で、墳頂が大きく陥没しています。となりの18号墳は径10mの円墳で、墳頂はやはり陥没しています。20号墳は径12mの円墳ですが、墳丘が山道で破壊されています。最も奧にある21号墳は崩壊した墳丘に石材が1個露出しています。ここから山道の南側を元に戻ると、19号墳があり、小石室の天井石が露出しています。16号墳は低いマウンドが残る程度です。
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15号墳は径10mの円墳で、石室の一部が露出、14号墳は径20mの大きな円墳で、一部石材が露出しています。9号墳は径20mの円墳で、天井石の露出した横穴式石室の玄室が完存しています。長さ6.4m以上、幅1.1mの無袖式です。ただし、この9号墳、石室が実測図と違うので違う古墳かも知れません。ほかにそれらしき石室はないのですが・・。
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8号墳は径10mの円墳で、石室の奥壁付近が露出しています。5号墳は径15mの円墳で、横穴式石室の入口付近が露出していますが、内部はほとんど埋まっています。4号墳は径20mの円墳で、墳頂は陥没しています。そこから麓近くにいくと、1〜3号墳がありますが、いずれも薮の中に石材が露出している程度です。
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古墳群への入口から、谷間を挟んで北側の尾根筋の山林の中に入っていくと(道はない)、すぐに22号墳があります。径15mほどの円墳ですが、中央部が大きく陥没しています。ここから尾根に登っていくと23〜30号墳があるはずですが、現在は1基も確認できません。すべて破壊されたのでしょうか?
22号墳