静岡県富士市の古墳
■横沢古墳
元、富士市大渕横沢にありましたが、西富士道路建設により、広見公園に移築されました。径16mの円墳で、裾に葺石が巡っています。横穴式石室は全長8.3m、幅2.3m、高さ2.5mの無袖式で市内では最大級です。人骨とともに、馬具、直刀、金銅製鈴が出土しています。天井石以外は石材は丸みがあり、小型です。床面にも小さな礫を敷き詰めています。
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上記の広見公園の中には伝法土手内第26号墳が保存されています。説明板がないので詳細は不明ですが、現状で径10mの円墳です。石材が多数露出していますが、石室のものなのかは不明です。ほかにも古墳はあるらしいですが、広すぎてよくわかりません。
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富士市三ツ沢、県道24号線から富士見台団地へ向かう道路沿いの公園に墳丘を復元して整備公開されています。はるかに駿河湾を見下ろす高台の先端部に築かれた径19mの円墳で、大型の横穴式石室が開口。全長9.5m、幅2.1m、高さ2.5mの無袖式で、石材は横沢古墳とは違ってゴツゴツした玄武岩で、奥壁に巨石を使用していて、床面の敷石も大きな板石を使っています。
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富士市大渕の富士総合運動公園内、陸上競技場の隣に古墳公園として3基の円墳が保存されています。主体部は竪穴系横穴式石室ですが、ほとんど竪穴式に近く、入り口が天井近くにある特異な構造をしています。1号墳石室は全長4.5m、幅1.3m、高さ1.7mの最大規模で保存状態も良いのですが、現在入り口は鉄の扉で閉ざされています。隣接する2、3号墳は小円墳で、主体部は埋まったままです。
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富士市神谷大塚の須津川河岸段丘上に築かれた径12mの円墳ですが、墳丘はほとんど流失しています。横穴式石室は保存状態が割と良く、全長10.6m、幅1.54〜1.66m、高さ0.75〜1.27mの自然石乱石積で、奥壁は1枚石、天井石は8枚で構築されています。入り口が施錠されていますが、開いていたとしても、ちょっと入りたくない状況です・・・。
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富士市船津春山の東名高速高架すぐ北の道路沿いにあります。径9mの円墳で、横穴式石室がほとんど露出しています。全長6m、幅1.1m、高さ1.23mの無袖式で、安山岩の自然石を乱石積みしています。入り口の扉は鍵が開いているのですが、石室内は笹がびっしり生えて、奥が全く見えません。
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富士市比奈の県立吉原工業高校の建設予定地内にありましたが、発掘調査後、高校前の道路沿いに移築されました。径16mの円墳で、主体部は横穴式石室です。全長9.65m、幅1.96m、高さ1.82m。入口が金網で塞がれているので、中には入れない上に、撮影も困難です。
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富士市東柏原新田のJR線路沿いにあります。海岸近くの砂丘上、海抜5mに築かれた珍しい全長40m、幅20mの双方中方墳で、海岸の石を葺石に使用しています。南側が線路で少し削られています。
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上記庚申塚古墳の東150mにあります。駿河湾近くの標高5mの砂丘上に築かれた前方後円墳で、周溝、埴輪が確認されています。JRの線路で墳丘の3分の1が削られています。
庚申塚から見た山ノ神古墳