静岡県藤枝市若王子古墳群
◆若王子古墳群 【県史跡】
藤枝市蓮華寺池公園の中にあり、標高110mの丘陵上に五世紀から六世紀にかけて28基が密集して築かれています。公園内ということで楽勝で見学できるつもりで訪問しましたが、駐車場から15分くらい山道を登らされ、へとへとになりました。10〜18mくらいの円墳と方墳からなり、前半は木棺直葬、後半は横穴式石室が採用されています。 |
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南北に細長い尾根上に分布する古墳群のうち、南端のエリアにある13号墳は径12mの円墳で主体部は2基の木棺直葬、その東に隣接する18号墳は墳丘が残って居ません。南西端にある14号墳は、整備地外にある径12mの方墳です。その北側に15〜17号墳が並んでいます。15号墳は8×5mの長方形墳で、主体部は木棺直葬、16号墳は径8mの円墳で主体部は木棺直葬、17号墳は一辺7mの方形周溝墓です。登り口にある12号墳は18×11mの長方形墳で、主体部は長さ6.9mの舟形木棺直葬、石製の車輪石などが出土しています。
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尾根の先端に位置する1号墳は、径18mの円墳で、主体部は2基の木棺直葬、見晴らしが良く、墳頂は展望台として賑わっています。南側の19号墳は12×11mの方墳で主体部は木棺直葬、その東に隣接する20号墳は径5mの小円墳で、主体部は横穴式石室です。、1号墳東の少し斜面下にある11号墳は11×8mの方墳で、主体部は木棺直葬。1号墳の北に並ぶ23号墳はすでに盛り土がなく、不整形な周溝のみ残っていましたが、主体部は横穴式石室で、現在は石畳で表示されています。その北となりの2号墳は3基の木棺直葬を主体部とする古墳でしたが、後世、径15mの21号墳に改造されたようです。主体部は横穴式石室です。
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さらに北側のエリアでは古墳が東西二列に並んでいます。22号墳は墳形は不明で、主体部は横穴式石室です。わずかに石材が残る程度です。その奧に小さな25号墳があります。主体部は横穴式石室です。その北に3、4、5号墳の大きな墳丘が並んでいます。3号墳は一辺16mの方墳、4号墳は径14mの円墳、5号墳は径17mの円墳で、いずれも未調査なのか主体部は不明です。西側の列の7号墳は径14mの円墳で、主体部は割竹形木棺直葬です。一つの棺に二人埋葬されていました。となりの8号墳は径15mの円墳で、主体部は不明です。
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8号墳の北側に9、10、6号墳が隣接して並んでいます。9号墳は径16mの円墳、10号墳は径18mの円墳、6号墳は径17mの円墳で、いずれも主体部は不明です。北端にある26号墳は小さな方墳ですが、道路に半分削られています。主体部は木棺直葬です。5号墳と6号墳の間に24号墳があります。径12mの円墳で、主体部は木棺直葬です。24号墳の北に隣接して27号墳がありましたが、消滅しています。
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