愛知県蒲郡市の古墳
■三月田古墳群
蒲郡市相楽町、JR三河大塚駅東300mの道路を北へ進み、突き当たりの山腹に美しく整備された姿が見えます。三河湾を望む立地に築かれ、右側の2号墳は径14mの円墳で外護列石が巡り、横穴式石室は全長5.6m、玄室長3m、幅1.5m、高さ2.2mの規模で半壊していました。左側の3号墳は径13mの円墳でこちらは列石はありません。横穴式石室は全長7.2m、玄室長3.3m、幅1.5m、高さ2.4mで天井石以外は良好に保存されていました。現在は石室はともに埋め戻されています。
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蒲郡市相楽町荒井41-1、三月田古墳群の前の道を向かって右へ登っていくと、頂上付近に蒲郡さがらの森という公園があります。その東側の丘陵頂上にあります。径8mほどの円墳で、横穴式石室の奥壁付近だけが残っています。天井石らしい巨石が1個、置かれています。
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蒲郡市相楽町、三月田古墳群の北東700m、相良神社の東50mの道路沿いの斜面に横穴式石室が露出しています。小型の石室で奥壁と右側壁の一部しか残っていません。詳細は不明です。
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蒲郡市相楽町平林47-1、西川第2号墳から東へ400m進むと、道沿いに案内が出ています。そこから南へ100mほど下った林の中にあります。楠の巨木が目印です。径15mほどの円墳で、横穴式石室が露出しています。石室内部は埋まっています。
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蒲郡市大塚町笹子213、三河大塚駅の北東150mの道路沿いに説明板が立っています。笹子古墳は全長70mの前方後円墳でしたが、大正時代に開墾され、金銅耳環などが出土、その後昭和45年に完全に滅失しました。現在、その跡地に供養の祠が建てられ、その前に石室の石材が置かれています。
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蒲郡市大塚町百田53-4、蒲郡東高校のすぐ東にあり、道路沿いに説明板があります。階段を上ると古墳があり、小祠の後ろに横穴式石室の天井石が露出しています。内部は埋まっていますが、ひょっとすると入口が閉ざされているだけなのかも知れません。
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五井古墳群8基のうち、唯一残された古墳です。蒲郡市五井町町民会館を東に行くと、池のほとりに案内板が出ています。径12mくらいの円墳ですが、石室石材が露出しています。イボをなおす岩神として信仰されているようです。
医王神古墳の北、石山神社東へ500m、みかん山の先端部に雑木に覆われた径40mの円墳です。調査の結果、竪穴系横口式石室が検出されていますが、現状は薮のため進入は困難で、巨石が散乱しているそうです。
蒲郡市天桂院境内にありましたが、新幹線建設のため、近くの中央公園内に移築されました。完全な復元ではないそうです。羨道部がかなり失われていますが巨石を使った蒲郡市内では最大級の玄室です。
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蒲郡市神之郷町、蒲郡北部小学校北の道を西へ800m行くと道路沿いに「赤日子神社御陵之壱」とかかれた石標があり、その北40mのみかん畑の中にあります。径13mの円墳で、かつては小祠の後ろに、横穴式石室がわずかに開口していたらしいですが、現在は塞がれています。現在ある小祠は、古墳から出土した提瓶をご神体としているそうですが、祠前の石が石室の石材を転用しているような気がしてなりません。
■馬乗2号墳 【管理人推薦】
三河湾を見おろす山の中腹にありましたが、愛知技術短大建設にともない、蒲郡市博物館敷地内に移築保存されています。一辺15mの方墳で周溝が馬蹄状に巡っていました。横穴式石室は全長8.7mで、奥壁は小さめの1枚岩を据えて、そこから側壁を強引に胴張り状にし、天井もかなり窮隆状にすることで玄室空間を稼いでいます。このような造りはこの地域では共通のようです。
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蒲郡市前野の集落内の八幡社境内にあり、墳頂に社殿が建っています。径23mくらいの大きな円墳で、市内では天桂院1号墳に次ぐ大きさですが、周囲を削られています。主体部は未調査なので不明ですが、横穴式石室と思われます。
蒲郡市形原町金平、県道322号線形原温泉交差点すぐ東の駐車場奥にあります。民家の裏に横穴式石室の石組みが完全に露出しています、内部は半分埋まり、植物が繁茂しています。
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蒲郡市形原駅南500m、サークルK裏の斜面で神社と化しています。羨道は消失していますが幅1.95m、長さ2.3mの玄室は完存。今は住宅に囲まれていますが、本来は海を見おろす丘陵上にありました。
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