岐阜県岐阜市西部の古墳
岐阜市上城田地の城ヶ峰の南麓の広い範囲に数十基分布しています。東から第1〜4群に分かれていますが、第4群以外はほとんど消滅しています。第4群はかなり保存されていますが、場所がわかりにくく、案内がないとまず行けません。現地も薮に覆われて、見学は困難です。なんとか横穴式石室を1基確認しました。全長4mくらいで、小型の石材を積み上げています。
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第四古墳群が整備されたそうなので、再訪してきました。上城田寺集落のほぼ中央にある河田医院から河沿いの道を登っていくと、左に林道城田寺線の入口があります(車通行不可)。上城田寺古墳群の四支群がこの林道沿いに分布しています。集落の西端にこの林道の終点があり、そこに説明板があるのですが、現在東海環状道路の工事のため閉鎖されています。
林道を登りはじめて100mほどで、右側の林の中に、横穴式石室の天井石が露出しています。全長5mほどで、内部は埋まっています。周辺にも2基ほど石室と思われる石材が露出していて、ここが第1古墳群だと思われます。
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第1古墳群からさらに登っていくと、S字の急な登りになりますが、その直前の山側の林の中に天井石がいくつか露出しています。ざっと見て3基ほどの石室がありそうです。ここが第2古墳群だと思われます。
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第2古墳群から急なS字の登り坂を登ったところの山側の擁壁に二ヶ所凹んだところがあります。これらは、横穴式石室の跡で、ここが第3古墳群だと思われます。いずれも石材が散乱しています。背後の林の中を探れば、もっと古墳があるかも知れません。
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第3古墳群のすぐ先に説明板があり、そこから下側の斜面に第4古墳群が整備公開されています。説明板から下り初めてすぐ7号墳があります。横穴式石室の基底部が露出しています。地図には、その先の斜面に3、10、1号墳の石室が書かれていますが、現状では埋め戻されているのか、確認できません。
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一段低い斜面には大きめの古墳が並んでいます。西側の2号墳は最も保存の良い横穴式石室が残っています。これは前回訪問時に見つけた古墳です。その東隣には小円墳の13号墳がありますが石室はほとんど残っていず、植栽で石室の位置が表示されています。さらに東隣りの4号墳は石材がいくつか露出しています。13号墳の北の斜面には14号墳がありますが、石室は見られず、植栽による表示のみです。
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4号墳の南に15号墳がありますが、石室跡の形に草が植えられている程度です。となりの5号墳は2号墳に次ぐ大きさですが、植栽による表示だけです。その北側の8号墳は植栽の中に石材がいくつか見えています。
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城ヶ峰の北側の谷間に石谷集落があり、石谷古墳群9基が展開しています。集落中心の神社境内に1号墳があります。径20mの円墳で、横穴式石室は全長11.5m、玄室長5.7m、幅2.28m、羨道長5.3m、幅1.5mの両袖式です。奥壁は1枚石で、側壁は胴張り状に持ち送りが見られます。羨道はかなり埋まっていますが、奥壁天井部から内部に入れます。
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岐阜市洞、2015年に東海環状自動車道の用地内にかかる洞第2古墳群が調査され、予定地内で保存される円墳2基の他に埋没していた古墳4基と小石室2、火葬墓1基が検出されました。古墳038では奧、側壁が良好に残った横穴式石室を検出、また古墳068は横穴式石室がまだ埋まった状態であり、これから内部調査が行われるそうです。
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