古墳初現期に相次ぎ築かれた首長三代の前方後円形墳墓群


■岐阜県富加町夕田「蓮野古墳」

 2018年2月25日 現地説明会/富加町教育委員会

 

 富加町の夕田地区の丘陵上には、3基の前方後円墳が狭い範囲に築かれています。三世紀前半の夕田茶臼山古墳、三世紀初頭の杉洞1号墳に引き続き、今年は蓮野古墳の範囲確認調査が行われました。墳丘はかなり削られていましたが、全長30mで、くびれ部がなく、長軸18mほどの楕円形の円墳に方形の突出部を盛り土で取り付けたような形をしています。出土した器台から二世紀後半の築造と考えられ、蓮野→杉洞1→夕田茶臼山の順に首長墓が築かれたと思われます。また、後円部は七世紀に二次利用され、横穴式石室が築かれていました。

前方部から後円部

後円部から前方部

後円部を二次利用した横穴式石室


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