平群の古墳


烏土塚古墳(7-D-4)

 国史跡。平群町春日丘一丁目の住宅街の中に浮島のように保存されています。竜田川を見下ろす独立丘陵上に築かれた全長60.5mの前方後円墳で、一段築成、葺石はなく、西裾に小規模な周溝があります。後円部に大和でも有数の巨石を使用した横穴式石室が開口していて、全長14.2m、玄室長6m、幅2.8m、高さ4.3m、羨道長8.2m、幅1.6〜1.9m、高さ2mの両袖式で、羨道部の天井石は失われています。奥壁と前壁は垂直に石材が積まれ、床面には暗渠式排水溝が設けられていました。玄室奥側の天井石は特に巨大です。玄室内に凝灰岩の組合せ式家形石棺の一部が残っていて、身の側面に線刻が認められます。また、羨道にも石棺の底石が検出されています。玄室の周囲より金銅装馬具・銀装太刀等の武具・四獣鏡・須恵器・土師器等の副葬品が出土し、立体的な副葬品配置が確認されています。また、石室前庭部付近で須恵器子持ち器台・巫女形埴輪・形象埴輪・須恵器大甕などがまとまって出土しており、石室閉塞部分における埴輪と須恵器を用いた墓前祭祀の様子が明かとなりました。

羨道部

玄室内の石棺

奥壁

玄門部


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