香川県東かがわ市の古墳


原間古墳 【管理人推薦】

 東かがわ市旧大内町原間、高松自動車道白鳥大内インターチェンジのすぐ南、原間集落の奧にあります。径20mほどの円墳で、横穴式石室が開口しています。入口が破壊されていますが、内部は完存、全長8m、玄室長5m、幅2m、高さ2.5mの右片袖式ですが、左側にも袖石が埋め込まれています。奥壁は、形の良い一枚石で、天井石、マグサ石も巨石を使用しています。六世紀後半の築造ですが、奈良、平安期の土器も出土していて、かなり長い期間、追葬が行われていた可能性があります。

美しい佇まいの墳丘

石室開口部、やや破壊されている

 

玄室奥壁、巨大な鏡石

 

玄門


藤井古墳 【市史跡】

 東かがわ市白鳥3376、国道318号線沿いにある西濃運輸の北側の道を西へ200m進んだ南側の民家裏にあります。横穴式石室が開口していますが、入口に柵が設けられています。しかし、奥壁側も開口しているので、入室は可能。全長7.85m、玄室頂3.1m、幅1.6m、高さ2m、羨道長4.75mの両袖式で、袖の幅はほとんどありません。羨道に支柱が入っていますので、入室は自己責任でお願いします。

石室前に柵あり

石室開口部

玄室奥壁

玄室奧から、袖部は狭い


西村古墳・清塚古墳

 東かがわ市西村、大内小学校西300mの農地の中に100mほど離れて2基の古墳が東西に並んでいます。東側の西村古墳は径20mほどの墳丘ですが詳細は不明です。西側の清塚古墳は周囲を削られ、墳丘上は墓地となっています。古墳のすぐ南で国道11号線バイパスを建設中です。

右が西村古墳、左が清塚古墳

清塚古墳


岡前地神社古墳

 

 東かがわ市湊、向良神社の西300mの丘陵上にあります。全長90mほどの前方後円墳ですが、過去の文献に記載されていながら、その存在を忘れられていました。2016年3月に墳丘上のマウンドからくり抜き式石棺の蓋が発見されましたが、身はなく、古墳本来のものかは不明です。石棺は183×90×50cmの大きさで、近くの火山産の凝灰岩製で、長辺に縄掛突起が二個ずつついています。突起の形態から中期初頭のものと思われます。また側面に段がある形状は同じ火山産凝灰岩製の岡山の鶴山丸山古墳の装飾石棺と類似性があります。

後円部上のマウンド、この中に石棺が埋められていた

石棺の小口側

後円部から前方部方向


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