埼玉県東松山市・嵐山町・小川町の古墳


附川1号墳

 市史跡。東松山市石橋、関越道東松山ICのすぐ南にある市立南中学校の敷地内にあります。学校建設時に発掘調査され、現地保存されました。径13mの円墳で、埋葬施設は凝灰岩質砂岩の切石を使用した横穴式石室です。全長6m、奥室長2.95m、幅2.85m、前室長1.5m、幅1.95mの複室構造で、奥室は胴張り状です。

若宮八幡古墳 【管理人推薦】

 県史跡。東松山市石橋2240-1、上記の南中学校から県道344号線を西へ1km、道路沿いにある若宮八幡神社境内にあり、墳丘上に社殿が建っています。径30m、高さ4mの円墳で、砂岩質泥岩の切石を組合せて築かれた複室構造の横穴式石室が南西に開口。全長8.65m、奥室長4.4m、幅2.9m、前室長2.75m、幅1.9m、羨道長3mの両袖式で、奥室は胴張り形状です。保育社「日本の古代遺跡」に載っている石室実測図は、どうやら、こことは違う石室ですね。六世紀末〜七世紀初頭の築造と見られます。


稲荷塚古墳 【管理人推薦】

 嵐山町史跡。嵐山町菅谷、菅谷中学校の南隣りにあります。36m×27mの楕円形墳(説明板では径20mの円墳)で、横穴式石室が古くから開口しています。複室構造ですが、羨道は完全に破壊されていて、前室は側壁上部が復原です。奥室は緑泥片岩の板石を立て、側壁は割石を小口積みして胴張り状に積み上げています。玄門部は、板石で区画し、入口から奥を見たときに、玄門の開口部から奥壁の板石が見通せるようになっています。非常に美意識を感じる石室です。


穴八幡古墳 【管理人推薦】

 県史跡。小川町増尾字岩穴63-1、八幡神社の南にあり、現在周溝も含めて史跡公園として整備されています(株式会社 丸山環境デザイン事務所設計)。東西25.6m×南北31mの方墳で、周囲に二重の周溝が巡りますが、南側の外堀は確認されていません。内堀は南側に一部土橋が設けられていました。横穴式石室は全長8.2m、奥室長3.5m、幅1.7m、高さ2m、前室長2.8m、幅1.8m、高さ2mの複室構造で、緑泥片岩の板石を組み合わせて築かれていますが、胴張りではなく、比企郡では珍しい直線的な構造をしています。入口から奥壁まで、幅、高さはほとんど同じで、玄門部は幅広の石材を左右天井から迫り出させて、区画しています。七世紀後半の築造と見られ、入口左右のL字状の板石は近世に立てられたものだそうです。


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