愛知県犬山市・東之宮古墳

狗奴国首長の矜持を示す常識外れの墳丘築造法


●愛知県犬山市 東之宮古墳第1次

●2005年9月18日 現地説明会/犬山市教育委員会

 国史跡・東之宮古墳は木曽川を望む標高143mの白山平山頂に築かれた全長78mの前方後方墳で、愛知県内では最古の古墳と考えられています。昭和48年の発掘調査で4.8m×0.96m×1.2mの竪穴式石室が発見され、朱で真っ赤に彩色された内部か木棺の痕跡と共に、銅鏡11面、鍬形石、車輪石、石釧、石剣、石製合子、鉄製品など首長墓に相応しい内容の豪華な副葬品が出土。現在は一括して重要文化財に指定されています。今回は平成17、18年度にかけて範囲確認調査を実施しています。その結果、墳丘はチャートの岩盤が露出した山頂を平らに削り、窪みには土を入れて平坦面を造成した上に、盛り土だけで築造されたものだとわかりました。さらに墳丘表面には葺石がびっしりと敷き詰められ、近場で入手可能なチャート以外に川原石や砂岩の板石も混じっており、これらは山麓から運ばれてきたようです。このようなきわめて大規模な土木工事を可能にしたのは、この古墳の被葬者が強大な権力を握っていた証であり、副葬品の豪華さとも一致するものです。

 

後方部側

くびれ部に葺石のない部分があり墓道のようです

前方部葺石

古墳から西の眺め、正面に国宝犬山城


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