誉田山古墳の陪塚同士を繋ぐ陸橋発見


■大阪府藤井寺市野中二丁目71「古市古墳群・東山古墳」

 

 2019年4月20日 現地説明会/藤井寺市教育委員会

 東山古墳は誉田山古墳のすぐ西にあり、北側のアリ山古墳と周濠を共有していて、ともに誉田山古墳の陪塚と考えられています。南北54m、東西57mの方墳ですが、その実体はこれまでほとんど不明でした。2014年の範囲確認調査で出土した埴輪から五世紀前半の築造と推定されています。今回の調査でアリ山古墳と共有する北側の周濠から陸橋とピット列が検出されました。陸橋の斜面には礫が葺かれ、礫の下に破壊された埴輪片が埋まっていました。陸橋の西側には4個の径28cmのピット列が並んでいました。木製埴輪が立てられていたと考えられます。今回の発見は、隣接する東山古墳とアリ山古墳の密接な関係性が窺える貴重な資料といえます。

調査区、北に隣接してアリ山古墳が存在した

発見された陸橋

陸橋斜面の礫の下に埋まっていた埴輪片

木製埴輪の跡と思われるビット列


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