滋賀県彦根市の古墳


荒神山古墳

 彦根市の西端、琵琶湖岸に近い標高284.1mの荒神山の山頂から北へ下った尾根頂部に築かれた前方後円墳です。従来この付近は大型前方後円墳の空白区でしたが、滋賀県立大学校の高橋美久二さん(故人)によって、最近その存在が明らかにされました。全長124m、後円部径80mで、安土町の史跡瓢箪山古墳に次ぐ、滋賀県下第2の規模です。前方部・後円部とも三段築成で、各段のテラスには、約1.1mの間隔で埴輪を巡らせ、墳丘は葺石で覆われていました。これまでの調査により、円筒形埴輪・朝顔形埴輪・壺形埴輪が確認されています。墳丘の構築法や出土した埴輪の形態から、古墳時代前期後半の築造と考えられます。

後円部

後円部から前方部

荒神山古墳群山王谷支群

 荒神山の南西の尾根筋から南の斜面に群集する17基からなる古墳群で、1号墳でドーム状の横穴式石室が完存しています。荒神山の南西の尾根先端に稲村神社があり、そこから北へ登っていく遊歩道があります。100mほどで尾根の鞍部が小さな十字路になっていて、その右側に12号墳があり、左に進むとすぐに11号墳の石材が露出しています。11号墳から一気に尾根上に登ると5、13〜17号墳のマウンドが東西に並んでいます。尾根上から南東方向に下った斜面に1号墳があり横穴式石室が南に開口しています。径12mの円墳で、石室全長4.8m以上、玄室長2.75m、幅2m、高さ2.4m、羨道幅1m、高さ0.9mの両袖式で、側壁、奥壁とも六段積みで顕著に持ち送っています。すぐ西側に2号墳がありますが、石材が一部見えている程度です。少し下ると3号墳があり、半壊石室が露出し、天井石が下方に落下しています。現存長2.75m、幅1mの無袖式です。その直ぐ下に、最初の遊歩道があります。

1号墳

1号墳羨道

1号墳玄室奥壁

1号墳前壁

2号墳

3号墳

11号墳。小道沿いに石材が露出

尾根上の13号墳


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