姫路市南東部の古墳
◆兼田の石棺仏
姫路市兼田の県道402号線沿いにあります。これは珍しい、くり抜き式石棺の身を転用した石棺仏です。128cm×70cmの身の短側面を庇状に残して長側面を削り落とし、地蔵立像を半肉彫しています。治四年(1365)の銘文があります。それにしても、前掛けが邪魔だなァ。

◆北原の石棺仏
姫路市北原、兼田の石棺仏から県道を700m南へ進み、北原西口バス停付近で南の住宅地の奧へ入ったところにあります。130cm×70cmの板状の石棺材に地蔵立像を半肉彫りしています。銘文から貞治二年(1363)に母親の三十三回忌の供養に造られたことがわかります。しかしほんと、この前掛け、何とかなりません?
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◆奥山大塚古墳
姫路市奥山。仁寿山南の奥山集落の民家裏の畑の中にあります。奥山古墳群の中で最後に残された1基で、径16mの円墳ですが、一部削られているようです。五世紀後半の築造で、過去の発掘調査で割石積みの竪穴式石室が検出されています。

◆美土呂石棺
姫路市白浜町寺家二丁目、元、中村釈迦堂境内にありましたが、現在は住宅街の中の美土呂公園内に保存されています。縄掛け突起を長辺に2つずつ備えた家形石棺の蓋石で、竜山石製です。
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◆御旅山古墳群
姫路市妻鹿の御旅山尾根上と西の麓に分布する古墳群です。前期から後期までの古墳が見られますが、同一氏族によるものかは不明です。西の麓にある飾磨高校の校内に9号墳が保存されています。墳丘は流失し、横穴式石室が露出しています。全長5mほどで内部はほとんど埋まっています。隣りに、校舎建築で消滅した10号墳の石棺2基が置かれています。
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御旅山の南斜面は、「灘のけんか祭り」の会場になっていて、国道250号線から、その会場入口に入ると、御旅山への登り道があります。尾根上の松原神社御旅所までは車で行けます。御旅所には箱式石棺の身が置かれています。1m×0.6m×0.4mの大きさです。御旅所の横から、尾根を奧へ進んでいくと、最初のピークに1、13号墳、次の最高所に2,3号墳がありますが、いずれも低いマウンドが残る程度です。北へ下っていった鞍部に4号墳の横穴式石室が山道に分断されています。古い写真を見ると、山道のほうが石室に分断されているので、山道の整備でおそらく1mくらい埋められてしまったようです。ここで道が二つに分かれていて、右側を進むと谷間を挟んだ東のピークに6号墳があります。全長48m、四世紀前半、市川流域では最古の前方後方墳です。
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◆白浜の石棺仏(明徳地蔵)
姫路市白浜町、山陽電鉄白浜の宮駅すぐ南に松原八幡神社(上記の御旅所の本宮)があり、その東側の道路沿いにあります。御旅山登り口から東1kmです。家形石棺の蓋石の内面に地蔵菩薩立像が彫られています。明徳三年(1392)の銘がありますが、保存状態が良好で、中世の石仏としても逸品といえます。
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◆松原の石棺仏
姫路市白浜町、御旅山から国道を挟んで南側の小丘陵の南麓にある松原墓地内にあります。109cm×68.5cmの凝灰岩製の家形石棺の蓋石の内面に、上段には地蔵菩薩立像が、下段には二体の座像が半肉彫りされています。室町時代の作と考えられ、両親の供養のために造立されたようです。

◆木場山群集墳
姫路市木場。播磨灘を望む小丘陵木場山に分布する4基からなる群集墳です。山頂の木庭神社社殿裏から少し下ったところに4号墳があります。全長7mくらいの横穴式石室がほぼ完存、玄室はわりと広いです。ここから持ち出された石棺が近くの「袖もぎ地蔵」という石棺仏になっています。4号墳の奥に2号墳があります。墳丘をほとんど失い、石室が露出していますが、玄室は良く残っています。4号墳よりはかなり小型です。
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◆袖もぎ地蔵石棺仏
姫路市的形町福泊、木庭山の北側の道路沿いのお堂の中にあり、「袖もぎ地蔵」として信仰を集めています。凝灰岩製の家形石棺の蓋石(144×86cm)に地蔵立像が半肉彫りされており、貞治三年(1364)の銘があります。

◆福円寺一石三尊石棺仏、および石棺
姫路市的形町福泊、福円寺の裏山の墓地に石棺仏があります。石棺仏としては珍しい不動明王三尊像で、しかも赤い石棺材を目一杯使って見事に彫り上げています。銘文の年号のところが読みとれないので、製作年代は不明です。本堂の西には、境内から出土したという石棺の身が置かれています。
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◆円光寺石棺仏
姫路市的形町、国道250号線沿い、円光寺の石段左手奧の崖下にあります。85×60cmの家形石棺蓋石内面に阿弥陀座像と地蔵立像が半肉彫りされていて、永和三年(1377)の銘があります。

◆イヤガ古墳
姫路市大塩町の北端、山裾にあるイヤガ谷池のほとりの御嶽神社社殿裏にあります。横穴式石室が露出していますが、薮に覆われて、見学は困難です。