京都府京田辺市・堀切古墳群

かろうじて残る羨道部を検出


堀切古墳群(京都府京田辺市薪堀切谷) 第4次調査現地説明会

 2007年10月27日 京田辺市教育委員会・安西工業株式会社

 堀切古墳群はこれまでに円墳10基、横穴墓11基が確認されています。今回は宅地造成に伴う事前調査で、円墳2基が発掘されました。10号墳は墳丘の西半分が削平されており、主体部はまったく残って居ません。地山を削って造成しており、径20mほどの円墳と思われます。11号墳は、丘陵尾根上に位置する径20mほどの円墳ですが、墳丘は大きく破壊され、横穴式石室も羨道の基底部しか残って居ませんでした。石室規模は全長約10m、玄室長6.6m、羨道長3.4m、幅1mで、2年前に調査された1号墳と同規模と考えられます。羨道側壁は東側が立石、西側が平石を使用し、床面には排水溝が残っていました。須恵器、鉄器のほか、陶棺の破片が出土しています。

11号墳の残存状況

11号墳石室羨道部側面より、


<ホームへ戻る>

 

inserted by FC2 system