赤穂市に突如現れた保存状態の良い前期前方後円墳


■兵庫県赤穂市東有年「放亀山1号墳」

 2018年3月3日 現地説明会/赤穂市教育委員会

 有年考古館から千種川を挟んで西の尾根上にある放亀山1号墳はこれまで径20mほどの円墳と考えられてきました。しかし2014年度の分布調査で、赤穂市ではこれまで見つかっていない前方後円墳の可能性が出てきたため発掘調査を実施したところ、くびれ部が検出され前方後円墳であることがわかりました。基底石や葺石が良く残っていて、全長38m、後円部径23m、前方部長18mの規模で、前方部がバチ形に開いていることが判明、出土した土器から前期前半の築造と推定されます。また、後円部中央には木棺の落ち込んだ跡があり、埋葬施設が保存されているものと思われます。内部の調査は今回実施されないそうです。

前方部から後円部、どう見ても前方後円墳

調査されたくびれ部


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