県内初、頭部に綾杉紋の線刻を持つ犬形埴輪出土


■奈良県三宅町伴堂「瓢箪山古墳第2次」

 

 2017年2月4日 現地説明会/三宅町教育委員会

 三宅古墳群の瓢箪山古墳は全長40m、後円部径25m、幅6〜12mの周濠を持つ前方後円墳で、本年度は墳丘南側が調査されました。その結果、墳丘は後円部が径26mと確定、前方部端の周濠に渡り堤らしい高まりがあることがわかりました。葺石は検出されませんでした。周濠からは多数の円筒埴輪、形象埴輪、須恵器が出土しています。第6トレンチ出土の女性人物埴輪は首飾りと乳房の表現がありました。第7トレンチ出土の犬型埴輪は首輪が表現され、頭部には綾杉紋が線刻されていました。これは県内では初の出土例になります。

後円部側の第9トレンチ、墳丘裾と周濠検出

左がくびれ部の第7トレンチ、犬形埴輪などが出土

右が前方部の第6トレンチ、奧の堤に女性人物埴輪出土

前方部端の第5トレンチ、渡り堤検出

第7トレンチの犬形埴輪

第7トレンチ犬形埴輪頭部の綾杉紋の線刻

第6トレンチの女性人物埴輪


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