岡山県井原市・笠岡市の古墳
■権現平古墳 【管理人推薦】
井原市七日市町、県道34号線沿いの斜面に石室が開口しています。墳丘はほとんど流失していますが、横穴式石室は先端部以外は完存。現存長7.9m、幅1.7m、高さ1.9mの規模で花崗岩の巨石を使用しています。
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井原市七日市町、消防署の敷地内に保存されています。周溝をもつ径10mほどの円墳ですが、そのわりに大型の横穴式石室が南西に開口しています。現存長は5m、幅1.5m、高さ2mくらいの規模ですが、奥壁の二等辺三角形の鏡石が印象的です。玄室床面には棺の台石が残っています。
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井原市岩倉町、消防署の南100m、三叉路にある井原食糧東側に1号墳、さらに南100m、県道34号線西側にため池があり、その南側に3号墳があります。1号墳は、墳丘がかなり削平され、横穴式石室がわずかに開口しています。小型の石室ですが、内部はかなり埋まっています。説明板には「七つ塚」という標記がされています。
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3号墳は、ため池の南、県道から谷間へ降りていく道のすぐ先にありますが、ものすごい薮に覆われていて、大きな墳丘にもかかわらず、墳丘がまったく見えません。道が小さな川をわたる手前で、川に沿って、右の薮の中へ20mほど突入していくと、横穴式石室が開口しています。全長約8m、玄室長6m、幅2m、高さ2mの左片袖式で、市内では最大規模の石室です。奥壁には小さな三角持ち送りが見られます。立派な石室なのに、説明板もなく、もう少し、整備してほしいものです。
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井原市木之子町下原、笠岡市との境界に近い荒神社の参道石段脇にあります。西山建設の向かいです。小田川南岸の丘陵北側斜面に築かれた径14mの円墳ですが、境内と石段の造成で一部削られています。横穴式石室は西向きに開口。全長7.5m、玄室長5.5m、幅2.25m、高さ2.2mの右片袖式で、構造から見て、比較的古いタイプの石室ですが、大型の玄室が完存しています。
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井原市木之子町5145、三光寺の裏山山頂(標高150m)にあります。以前は三光寺の裏から登山道がありましたが、現在は道がなくなっているため、一旦、山裾を南側に回って、民家裏の墓地の脇から登っていきます。径20mの円墳で、墳丘中央に1号石室、4m東に2号石室がある双室墳です。1号石室は全長10m以上、玄室長5.5m、幅1.8m、高さ2.1mの規模で、羨道と袖は埋まっていてよくわかりません。床には扁平な石が棺台状に並んでいます。2号石室は全長7m以上、玄室長4.5m、幅1.2m、高さ1.6m、羨道は埋まっています。奥壁向かって右側に三角持ち送りが見られます。昭和13年の調査時に見つかった須恵器が三光寺に保存されていて、頼めば見せてもらえますが、その形態から六世紀末から七世紀初めの築造と思われます。
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笠岡市小池、かさおか古代の丘の北東麓の林の中にあります。集落西端の民家の裏側です。径30m、高さ8mの腰高の円墳です。笠岡市内最大の横穴式石室が開口。全長11.8m、玄室長6.9m、幅2.6m、高さ2.7m、羨道長4.8m、幅1.55mの左片袖式ですが、羨道はもう少し長かったと思われます。
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「かさおか古代の丘スポーツ公園」に隣接して遊歩道も整備され、見学しやすくなっています。細長い尾根上に前方後円墳2、造り出し付き円墳2、方墳4、円墳1が並んでいます。仙人塚の深い土壙の竪穴式石室は内部が見学できるようになっています。
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