兵庫県たつの市(旧揖保川町南部)の古墳


ヤッホの森

 旧揖保川町黍田の神部小学校裏山には、尾根筋に沿って黍田向山、山津屋、金剛山の3つの古墳群が密集しています。一帯はヤッホの森として整備されていて、見学コースが設けられていますが、けっこう急峻な地形で、すべての古墳を回ろうと思ったら、半日がかりになります。

黍田向山古墳群

 神部小学校裏にあるどんぐり広場から最も北のピークに登っていくと、山頂に1、2号墳、少し下った西の尾根先端に3、4号墳、南に下った鞍部に5、6号墳があります。5、6号墳に崩壊した小石室が露出している程度です。

5号墳

6号墳

山津屋古墳群

 黍田向山古墳群と鞍部を挟んで南のピーク付近の平坦地に分布する14基の古墳群で、すべて横穴式石室を持つ円墳ですが、大型の9号墳には造り出しが2ヶ所に付きます。

1号墳

2号墳

3号墳

8号墳

9号墳、石室は埋まっていて、石材が一部露出

10号墳

11号墳

14号墳

金剛山古墳群

 山津屋古墳群に隣接して、南から東の尾根沿いに連なっていますが、南側の山麓にも何基か存在しています。

20号墳、奥壁側が開口

20号墳、埋まった羨道

28号墳、天井石以外は保存がよい

21号墳、石室が露出していて、お亀石と呼ばれている

31号墳

南麓の河内小学校裏にある38号墳

南麓、日吉神社西の竹林にある石室、名称不明

左の石室の奥壁

 金剛山3号墳 【管理人推薦】

 河内小学校の南西800m、金剛山集落内を通る道と県道との合流点の北100mの山裾の林の中にあります。径20mほどの円墳で、横穴式石室が南に開口しています。全長9m、玄室長4.3m、幅2m、高さ3m、羨道長4.7m、幅1.5m、高さ1.9mの左片袖式で、奥壁は見事な1枚石、玄室の側壁を軽く持ち送った背の高い大型の石室です。 

馬場前山古墳群 【管理人推薦】

 1、4号墳が市史跡。旧揖保川町馬場、町民グラウンドから県道442号線を南へ登っていくと、道がゆるやかに右へカーブした先に、「ゴミ捨て禁止」の看板があります。そのあたりから、左のガードレールを越えて、林の中の斜面を下っていくと、すぐにあります。たつの市のHPには5基となっていますが、探索したところ、6基確認できました。1、4号墳の横穴式石室が完存、5号墳が天井を失った状態、他は半壊しています。保存の良い石室はいずれも持ち送りが急で、天井が高く、古いタイプのものです。この時期の群集墳がまとまって残されているのは珍しいですね。

 1号墳

 標柱あり。最も北にある径15mの円墳で、横穴式石室が完存しています。全長4.7m、玄室長2.5m、幅2.6m、高さ2.9m、羨道長2.2m、幅1.2m、高さ1.7mの両袖式で、玄室平面形は正方形、側壁は天井付近でドーム状に持ち送っています。いつも思うのですが、狭くて高い玄室は写真撮影が難しいです。

 2、3号墳

 1号墳の南側にありますが、いずれも石室が半壊して露出しています。

 

  2号墳                          3号墳

 4号墳

 3号墳のさらに南にあります。石材がかなり露出していますが、石室はほぼ完全に残っています。全長6.8m、玄室長3m、幅2.2m、高さ2.6m、羨道長3.8m、幅1.3m、高さ1.3mの左片袖式で、前壁と奥壁は垂直、側壁を持ち送った背の高い玄室で、羨道部はかなり埋まっています。1号墳よりは細長く、新しい印象です。

 5号墳

 4号墳から斜面を登った、県道すぐそばにあります。径10mほどの円墳で、石室は天井部が全く失われています。全長6.5m以上、玄室長3.2m、幅1.6m、高さ2m以上の左片袖式で、持ち送りのある細長い石室です。

 6号墳

 4号墳の南にあります。小型の円墳で、半壊した石室が露出しています。


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