長野県飯田市中部(別府・上郷・松尾・鼎・上久堅地区)の古墳


宮の前垣外古墳(護老神社境内の塚)

 飯田市別府の護老神社境内にあります。前方後円墳ですが、改変が著しく元の姿はまったく窺い知れません。

 


南条天神塚(飯沼雲彩寺)古墳 【管理人推薦】【県史跡】

 飯田市上郷飯沼の雲彩寺境内にあります。下伊那地方最大の全長75mの前方後円墳で、横穴式石室は北西に開口していますが、現在は奥壁が破壊され、そこから出入りできます。玄室長5.7m、幅2.3m、高さ1.7m、羨道長7.9m、幅1m、高さ1mの規模で、羨道が恐ろしく細長い構造です。川原石の乱石積みですが、左右側壁の石材の大きさに差があり、そのためか玄室が傾いています。見学は雲彩寺に申し込みが必要。

墳丘、寺の反対側から

横穴式石室、玄室奥壁側が開口しています。

玄室から羨道部

玄室入口から、奥壁は消失


御射山獅子塚古墳 【市史跡】

 飯田市松尾久井284、国道153号線沿いの墓地隣りにあります。南西を向いた全長64m、後円部径32m、前方部幅46mの前方後円墳です。かつて後円部に石室があったが破壊されたと伝えられていますが、詳細はまったく不明です。

墳丘側面

前方部から後円部方向


鞍骨古墳

 飯田市鼎の矢高稲荷神社の隣の民家庭にあります。径10mほどの円墳で、築山化しています。横穴式石室の石材と思われる石が露出しています。

左の神社との境界がなきに等しい墳丘

露出した石材


上溝天神塚古墳(上溝5号墳) 【管理人推薦】

 飯田市松尾上溝、上溝公会堂裏にある全長60mの前方後円墳で、墳丘に天神社が祭られています。社殿右側に石室が開口しており、全長約10m、幅2m、高さ2.5mの無袖式で、天井の段差で羨道を区別しています。側壁は持ち送りが見られ、床面には敷石が完存しています。


おかん塚古墳 【管理人推薦】

 飯田市松尾上溝、天神塚古墳の西100mの国道151号線そばにあります。全長50m以上の前方後円墳(前方後方墳説もある)ですが、前方部と石室は昭和41年に消失。現存する後円部(後方部?)の横穴式石室は外見からは想像できないほど巨大で、全長9.2m、玄室幅3.2m、高さ3.4m、羨道幅1.5m、高さ1.6mの規模です。もう1基の石室が残っていればと悔やまれます。

墳丘

南側に石室開口

石室正面

羨道

玄室奥壁

玄室奧から


上溝4号墳

 おかん塚古墳のすぐ北にあります。径10mほどの円墳と思われます。墳頂には石室の石材が露出しています。

街中に残る墳丘

墳頂に露出した石材


姫塚古墳(上溝6号墳) 【管理人推薦】

 飯田市松尾上溝、天神塚古墳北東200mの台地北端の小さな社の下にあります。社への登り道の下に羨道があり、石室が東に開口しています。川原石を積み上げた左片袖式の石室ですが、内部は保存状態が非常に良く、朱も良く残っています。長さ2.9m、幅1.1m、高さ1.4m、入り口は、社の石垣と一体化していて、どこまでが本来の羨道かよくわかりません。


羽場獅子塚古墳(上溝15号墳)

 

 飯田市松尾の松尾上溝公園にあります。全長44.3m、後円部径21m、前方部幅13.6mの前方後円墳ですが、現状では後円部の墳丘の一部だけが残り、葺石が散乱しています。前方後方墳との説もありましたが、2012年に範囲確認調査が行われ、周溝の一部を検出し、状況から、前方後円墳であることがほぼ確定できました。また、周溝にも葺石が敷き詰められていました。


妙前古墳群(妙前十六塚)

 飯田市松尾新井、長野県農協直販飯田食肉工場の南一帯に分布する古墳群で、16基の円墳からなりますが、見学できたのは3〜8号墳の6基です。工場の50m南の民家裏にある3号墳(妙前大塚古墳)は26m×22mの円墳で、周溝・葺石・円筒埴輪が確認されています。長野県宝(?)となっている鉄製眉庇付冑や大刀4、鉄剣5、鉾1、鉄鏃多数、ヤリガンナなどが出土しました。五世紀中頃の築造です。

すっかり庭園化された墳丘

墳頂

 3号墳のすぐ隣りの民家庭に4号墳があります。4号墳のすぐ東の道路沿いに5号墳があります。15m×21mの円墳で、道路に一部削られています。

4号墳

5号墳

 5号墳から駐車場をはさんで東の農地に、6〜8号墳があります。6号墳は11m×8mの円墳で、一部破壊されて墓地となっています。7号墳は8m×11mの円墳ですが、削られて方墳のように見えます。8号墳は径12mの円墳で、墳丘上には小祠とその周囲に踏み石がありますが、石室のものかどうかは不明。

6号墳

7号墳

8号墳

8号墳墳丘上の石室材?


塚穴古墳群

 天竜川の東岸の国道256号線を登って行き、下平集落で県道83号線を北に曲がってすぐの崖に石室が2基開口していて、道路建設のため、石室が切断されたようになっています。手前が1号墳で現存長6m、幅1.5m、高さ2.5mの小型の石材を積み上げた高い石室で、50m北にある2号墳は周囲を完全にコンクリートに囲まれていて、天井部を失っていますが1号墳とほとんど同構造・同規模と思われます。

手前が1号墳

1号墳

1号墳奥壁

1号墳奥から外、ログハウスの宣伝ではありません

2号墳

2号墳石室


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