福岡県飯塚市川島古墳群


川島古墳群 【管理人推薦】【県史跡・市史跡】

 装飾古墳である川島古墳(11号墳)が県史跡、1、2、10号墳が市史跡。飯塚市川島、国道200号線沿いのタイヤガーデンから北へ300mのところにあり、川島古墳の保存施設建設にあわせて川島古墳公園として整備公開されています。遠賀川を望む丘陵先端に分布する13基の円墳からなり、公園内に4基、隣接する林の中に1基の円墳が保存されています。また、2010年に国道南側の5号墳が調査され、横穴式石室が見つかっています。


 ■1号墳

 径17mの円墳で、馬蹄形の溝が巡っています。主体部は複室構造の横穴式石室で、全長7m、後室長3m、幅2m、高さ3m、前室長2m、幅1.5m、高さ2.2mの規模で、奥壁には巨大な石棚が設けられています。遺物はほとんどなく、出土した土器から六世紀後半頃の築造と見られます。

石室正面

羨道から前室

前室から後室

後室奥壁

 ■2号墳

 径16mの円墳です。主体部は複室構造の横穴式石室で、全長5.6m、後室長2.4m、幅1.8m、高さ2.5m、前室長2m、幅1.2m、高さ1.8mの規模で、1号墳を一回り小さくした感じですが、こちらは石棚はありません。入り口付近は破壊されています。出土した土器から六世紀中頃の築造と見られます。

石室正面

前室

後室奥壁

後室奧から

 ■3号墳

 公園北側に隣接する林の中に3号墳があります。径15mほどの円墳で、墳頂が陥没しています。

 

 ■10号墳

 径16mの円墳です。主体部は単室構造の横穴式石室で、全長4.5m、玄室長2.2m、幅2m、高さ2.2m、羨道幅1.1mの両袖式、玄門部以外の天井石は失われていますが、玄門部に閉塞石が完存していました。また、玄室床面には敷石が敷き詰められていました。

石室正面

玄室奥壁

奧から玄門方向

玄門の閉塞状況(説明板より)

 ■川島古墳(11号墳) 【装飾古墳】

 径15mの円墳で、墳丘はすでにかなり削られていましたが、1988年に道路工事中に石室が発見され、奥壁の壁画が確認されました。石室は全長6.7m、後室長2.5m、幅1.5m、高さ3.1m、前室幅1.3m、高さ2.4m、羨道幅0.8mの複室構造で、玄室高がかなり高く、奥壁に巨大な鏡石を据え、その上に石棚を両側壁から構架させています。装飾は鏡石の中央広い範囲に手を広げた人物2、円紋5、縦三角連続紋などが青っぽい黒色で描かれています。また、背景的に赤色も塗られているようです。六世紀末頃の築造です。発見が新しかったため、壁画の保存施設は最新の設備が導入されています。特に温度上昇による結露を防ぐためにファイバースコープによる照明が採用されました。壁画は春秋の年二回公開されます。豪華な副葬品は飯塚市歴史資料館に展示されています。

 

保存施設とともに復元された墳丘、崖っぷち。

後室奥壁の装飾と石棚(説明板より)


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