斑鳩の古墳


藤ノ木古墳(7-D-34)

 国史跡。斑鳩町法隆寺西2丁目、法隆寺の西350mにある径50mの大型円墳です。横穴式石室は全長13.95m、玄室長5.67m、幅2.67m、高さ4.41m、羨道長8.28m、幅2.08m、高さ2.7mの両袖式で閉塞石がかなり良好に残り、内部はほとんど未盗掘でした。玄室奥壁に沿って全面朱塗りの凝灰岩製くり抜き式家形石棺が密封されたまま安置されていて、石棺のまわりには馬具・武器・武具・土器などの副葬品が原位置で発見されました。特に金銅製の鞍金具は、彫金で鬼神・竜・鳳・虎・獅子・象などを表した国内有数の立派な物です。石棺内には二体分の人骨とともに、各種の金属製玉類、1万数千点を超えるガラス玉などの装身具、冠・履・大帯などの金属製品、四面の銅鏡、玉纏大刀、剣などが副葬されていて、遺体を覆っていたと思われる繊維製品も多量に残っていました。被葬者2人はともに男性とみられ、一人は青年(17〜25歳)で身長164cm、血液型B型、もう一人は成人(20〜40歳)で足が長く、B型で、頭の骨がこなごなになっていました。

墳丘調査時

中学生に破壊され、補修の跡が痛々しい家形石棺

背の高い玄室

羨道の排水溝

笹尾古墳(7-B-40)

 大和郡山市小泉町の国立療養所松籟荘の敷地内にあります。療養所の建設時に墳丘ごと埋められていましたが、増築の時にコンクリート杭が石室にぶつかって再発見されました。径27mの円墳で、この地域では最大の横穴式石室が開口しています。全長12.5m、羨道長8m、羨道幅1.8〜1.98m、羨道高1.9m、玄室長4.5m、幅2.6m、高さ2.5mの両袖式で巨石を使用しています。玄室には凝灰岩製の家形石棺がかなり破壊された状態で見つかりました。

現状の石室正面

羨道

玄室奥壁

玄門


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