兵庫県朝来市・池田古墳

但馬最大の前方後円墳の墳丘裾と造出しをついに検出


●兵庫県朝来市和田山町平野 池田古墳

●2007年3月10日 現地説明会/朝来市教育委員会

 5世紀初め頃に築造された池田古墳は周濠を巡らした全長130m以上の但馬最大の前方後円墳ですが、明治時代の山陰線建設のための土取りなどで早くから破壊され、その実態はほとんど知られて居ませんでした。今回、古墳の基礎データを得るための調査で、くびれ部から後円部と造り出し裾の葺石が良好な状態で検出され、墳丘の裾部が初めて発見されました。葺石は大きめの基底石を並べた上に小型の礫を敷き詰めており、山石と河原石が混在しています。造り出しは現状で5m×3mの範囲が確認され、形象埴輪の破片が多数見つかりました。特に鳥形埴輪は但馬では初めての出土です。

調査区、右側が後円部墳丘

手前が後円部の裾、上側が造り出し

後円部裾の葺石、基底石も含め良く残されていました

但馬で初めて出土した鳥形埴輪


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