長崎県壱岐市芦辺町西部の古墳
壱岐市芦辺町国分本村触字仮塚、双塚古墳群の東300mの県道174号線沿いにあります。径14mの円墳で、県道で墳丘が削られています。擁壁の上に横穴式石室の天井石が露出しています。羨道の石組みの上に小祠が置かれ、その奧に玄室の天井石が見えています。全長6m、玄室長2.8m、幅2.2mの規模で、腰石の上に割石を積み上げた、古そうなタイプに見えます。
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壱岐市芦辺町国分本村触字仮塚、山ノ神5号墳の周辺には山の神古墳群全6基が分布していますが、、山ノ神古墳だけ、なぜか数字がついていません。山ノ神古墳の西の丁時路を北へ曲がってすぐ右側に2号墳があります。全長20mほどの前方後円墳で、横穴式石室が開口していますが、かなり埋まっていて、天井石も見るからに不安定で、入室は諦めました。玄室長2.4m、幅1.8mの大きさです。2号墳から北へさらに進むと、また丁字路があり、交差点東側に3号墳があります。径10mほどの円墳ですが、東側が倉庫で削られています。横穴式石室の石材が露出しています。3号墳のさらに北100mの東側の山林内に5号墳があります。径16mの円墳で、横穴式石室は全長5.5m、後室長2.8m、幅2.1m、高さ2.7mの複室構造です。後室奥壁には同心円の線刻画が描かれ、側壁は朱が塗られた装飾古墳ですが、残念ながら現在は石室にシートが掛けられ、閉鎖されています。
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壱岐市芦辺町国分本村触字釜蓋〜兵瀬、7基からなる古墳群で、見学可能な横穴式石室がいくつか存在します。上記の山ノ神5号墳からさらに北へ200mの丁字路東側に釜蓋7号墳があります。道路で墳丘がかなり削られていますが、墳頂に石材が露出しています。その先100m、道路右側の民家裏に6号墳【管理人推薦】があります。径12mの円墳で、民家側に複室構造の横穴式石室が開口しています。全長6.3m、後室長2.1m、幅1.8m、高さ1.7mの規模で状態は良好です。石室前が崖になっているので注意。
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6号墳の東に最大の5号墳【管理人推薦】があります。径19mの円墳で、複室構造の横穴式石室が開口。全長7.2m、後室長2.4m、幅2.0m、高さ2.3mの規模で、ここも状態は良好です。前室玄門には扉石が残り、前後室床面には板石が敷き詰められています。
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5号墳の奧にある4号墳は径11m以上の円墳ですが、墳丘がかなり削られて横穴式石室の石材が露出しています。内部は複室構造の横穴式石室です。
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道路を東へ進むと、道沿いに3号墳があります。径11mの円墳で、墳丘は道路で少し削られています。南側に横穴式石室が露出。現存長4.9m、後室長2.1m、幅1.9mの複室構造で、かなり埋まっています。石材の上になぜか、須恵器が放置されています。さらに東の道沿いに2号墳があります。径14.5mの円墳で、墳丘の一部が道路で削られています。横穴式石室が南西に開口。全長7m、後室長2m、幅1.6m、高さ1.5mの複室構造で、内部はつっかえ棒で支えられていて、ちょっと入室には躊躇してしまいます。
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2号墳の南に1号墳があります。墳丘はほとんど失われ、横穴式石室の天井石が露出しています。全長3.7m、後室長1.9m、幅1.7mの単室構造で、内部は埋まっています。
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