長崎県壱岐市郷ノ浦町の古墳
◆鬼屋窪古墳 【管理人推薦】【市史跡】【装飾古墳】
壱岐市郷ノ浦町有安触字鬼屋窪1517、県道59号線から案内表示が出ています。墳丘はすでになく、横穴式石室が完全に露出しています。石室は現存長4.11mの複室構造ですが、後室が失われています。羨道右(西)側壁と前室左(東)袖石の二ヶ所に線刻画が残されています。羨道右側壁では、中央部に二艘の船と大小二尾の魚(鯨?)が描かれ、右側の船には8本の櫂が描かれています。捕鯨の様子を描いたものともされています。下部にも船が描かれています。前室左袖石にも六艘の船が描かれているそうですが、現状は不明確です。
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壱岐市郷ノ浦町長峰東触字鬼屋窪912-イ、山口公民館の北200m、県道59号線から北へ曲がり、すぐ西へ曲がると、北の方の山裾に見えています。径15mの円墳で、南に横穴式石室が開口しています。後室長3.1m、幅2.1m、高さ3.1mの両袖式で、巨石を使用した複室構造ですが、南側が削られて羨道と前室の一部が失われています。
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◆真部路2号墳
1号墳のすぐ後ろの林の中にあります。径10mの円墳で、墳丘が流失し、横穴式石室が露出しています。天井部が崩壊していますが、1号墳よりはかなり小型です。
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壱岐市郷ノ浦町永田触字松尾758、日高水道工事店から西に入ったところにあります。径15mの円墳で、巨石を使用した複室構造の横穴式石室が開口しています。全長8.5m、後室長2.8m、幅1.96〜2。8m、前室長2.48m、幅1.64〜1.92m、羨道長2.64m、幅1.56mの両袖式で、奧に行くほど幅が狭くなっています。高さ3.1mの両袖式で、巨石を使用した複室構造ですが、南側が削られて羨道と前室の一部が失われています。
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◆永田2、3号墳
永田2号墳は、1号墳(松尾古墳)の南100mに存在していたと言われ、現在は小さな高まりがあり、その上に小祠が置かれています。祠の台座に石棺材らしい石材が使用されています。3号墳は、日高水道工事店の南の民家の庭内にあり、横穴式石室の石材が露出しています。現状で長さ1.7m、幅1.2mの大きさで、内部は完全に埋まっています。道路側の墳丘が残っていて、そのまま民家の塀となっています。
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壱岐市郷ノ浦町庄触字横内の台地上、「山ちゃん」という散髪屋さんのとなりにあります。天井部を失った横穴式石室が露出しています。全長3.7m、玄室長2.3m、幅2m、羨道長1.4m以上、幅1.5mの両袖式で、石室の構造がよくわかります。
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壱岐市郷ノ浦町初山東触字大米、県道175号線に案内標識が出ていて、そこから北へ登っていった所にあります。壱岐南端の見晴らしの良い丘陵斜面に築かれていますが、墳丘は流失し、横穴式石室が露出しています。石室の東側は壁で崩落を防いでいます。横穴式石室は複室構造で、全長9.26m、後室長1.8m、幅1.4m、高さ1.8m、前室長1.9m、幅1.3m、高さ1.1mの両袖式です。マグサ石と羨道右(西)側壁の二ヶ所に線刻画が残されています。マグサ石正面には、二艘の大型船と三艘の小型船が大型の鯨かイルカを獲ろうとしているらしい場面が描かれています。羨道右側壁には一艘の船が明瞭に描かれています。
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壱岐市郷ノ浦町初山東触字平床、県道175号線「緑ヶ丘」バス停の南50mの墓地奧にあります。墳丘がほとんど失われ、複室構造の横穴式石室が露出しています。羨道と後室は崩壊し、内部も埋まっています。
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