愛知県豊橋市・稲荷山古墳群

良好に残っていた墳丘内石積み/oobutaさんからの特派員報告第三段!


稲荷山古墳群(愛知県豊橋市多米町) 現地説明会は雨天のため中止2008年3月20日

 豊橋市教育委員会・国際航業株式会社

 稲荷山古墳群は、尾根上に連なった4基からなる古墳群ですが、すでに3、4号墳は調査後消滅しています。今回、団地造成に伴い1、2号墳が調査されましたが、やはり調査後破壊される予定です。1号墳は尾根西端にある17m×14mの楕円形墳で、周溝が巡ります。墳丘は一見、二段に葺石が貼られているように見えますが、実は葺石ではなく、墳丘内部の補強のために築かれた石垣状の石積みです。その外側に盛り土があったはずですが、すでに流失してしまっています。このような構造は、昨年岡山県赤磐市の八塚古墳群でも見つかっています。石積みの保存状態は非常に良く、下から見上げると、まるで積み石塚のようです。主体部は近隣の日吉神社古墳に似た横穴式石室で、玄室長4.7m、幅1.6m、高さ1.8m、羨道長4.22mの右片袖式で、かなり狭長です。須恵器が出土しており、六世紀後半の古墳と思われます。40m東にある2号墳は、径16mほどの円墳で、周溝が巡ります。横穴式石室はかなり破壊され、基底部の一部しか残っていませんでした。全長7m以上、幅1.8mくらいで玄室はやや胴張りです。保存状態は良くないのですが、2号墳でも、墳丘内石積みが築かれていました。1号墳とほぼ同時期の古墳です。

1号墳、見事な墳丘内石積み

2号墳石室


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