岡山県岡山市・日近医王谷遺跡群

大型の横穴式石室を発見


●岡山県岡山市日近 日近医王谷遺跡群

●2005年11月26日 現地説明会/岡山市教育委員会

 圃場整備に伴う調査で、周辺地域では最大規模の大型横穴式石室を検出し、医王谷古墳と命名されました。墳丘はほとんど開墾されていましたが、見つかった周溝の一部から径13mの円墳と見られます。石室の羨道部分もかなり破壊されていますが、全長8m以上と推定されます。玄室は幅1.8m、高さ2.1mの無袖式で、奥壁、天井石には巨石を用いています。袖石のようなものが丁度袖部に置かれていますが、これは後世のものらしいです。(非常にまぎらわしい・・・)出土した須恵器から、6世紀後半の築造で、7世紀初めまで追葬が行われたようです。古墳周辺から製鉄炉の炉壁や鉄滓が出土しており、製鉄に関連した一族の首長墓と思われます。

石室正面、法面に一部埋まっている

 玄室、右下の標識が耳環出土位置

横からみたところ

唯一残されていた装飾品


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