奈良県河合町、広陵町・一本松古墳、一本松2号墳

大型前方後円墳に隣接した小方墳を新規発見


●奈良県河合町佐味田、広陵町寺戸 一本松古墳、一本松2号墳

●2006年7月8日 現地説明会/奈良県立橿原考古学研究所

 馬見丘陵公園整備に伴う調査で、一本松古墳(全長130mの前方後円墳)の後円部南東側に隣接するマウンドを調査。同古墳の外堤と、新たな方墳が1基検出されました。新規発見の一本松2号墳は一片12〜14mの方墳で、周溝は奈良時代に埋められていましたが、周溝底から円筒棺墓が、周溝外側斜面から埴輪棺墓1基が見つかっています。埴輪の年代から、近くの巣山古墳とほぼ同じ四世紀後半の築造と見られます。また、一本松古墳の外堤は地山を削り出して築かれていて、堤上面に土坑墓、埴輪棺墓が見つかりました。埴輪の年代は四世紀中頃で、一本松古墳が巣山古墳に先行する首長墓であることがわかりました。

一本松古墳、後円部

周溝底に埋葬された円筒棺墓

完存していた円筒棺

一本松古墳外堤斜面に埋葬された埴輪棺墓、盛り土つき


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