長崎県諌早市北部の古墳


長戸鬼塚古墳 【管理人特選】【県史跡】【装飾古墳】

 諌早市旧小長井町小川原浦、国道207号線に標識があり、そこから海方向へ狭い道を入っていった墓地のとなりにあります。現在古墳は美しく整備され、非常に見学しやすくなっています。海を望む岬先端に築かれた七世紀前半の径15mの円墳で、複室構造の大型横穴式石室が開口。現存長11.3m、後室長4.3m、幅2.5m、高さ3.2mの両袖式で、各室は袖石で区画しています。装飾は前室左側壁腰石に船、鯨二頭、楕円状紋、後室右側壁に鋸歯状紋などが描かれています。後室左側壁にも線刻があるとされていますが、明確なものはありません。線刻の具象画が自由に見学できる貴重な古墳です。

石室正面

羨道から前室玄門

後室奥壁

後室奧から

前室左側壁腰石の船(左)と鯨

前室左側壁腰石の鯨二頭目、背中に銛が刺さっている

後室右側壁腰石の鋸歯紋など?


丸尾古墳 【市史跡】【装飾古墳】

 諌早市旧小長井町牧、長戸鬼塚古墳から国道207号線の橋を南に渡ってすぐに標識があり、そこから小さな神社の石段を上って奧に進んだ崖っぷちにあります。古い写真を見ると横穴式石室がちゃんと残っていたようですが、現在は崖が崩壊し、右側壁と奧壁だけがかろうじて残されています。かつては見学も命がけでしたが、2012年頃に崖が補強され、現在は安全に見学できるようになりました。径10mほどの円墳で、横穴式石室は全長5.2m以上、玄室長3.1m、幅2.1m、高さ2.3mの両袖式で、玄門は袖石を立てています。奥壁は巨大な一枚石、側壁は腰石の上に割石を積み上げています。装飾は鏡石と右側壁腰石に線刻で格子紋が広い範囲に描かれています。しかし、石材の表面が一部剥がれており、現状の雨曝しの状態では、今後の保存に懸念があります。

整備された古墳の現状

石室正面より、右側は崖

玄室奥壁

玄室奧から

  奥壁の格子紋


大峰古墳 【管理人推薦】【市史跡】

 諌早市旧小長井町大峰尾崎927、国道207号線沿いにあります。墳丘は大きく削られて元の墳形はわかりませんが、道路の反対側の民家裏に横穴式石室が開口。複室構造で、羨道は半壊していますが、現存長8.6m、後室長3.8m、幅2.1m、高さ3m、前室長2.1m、幅1.9mの両袖式です。背の高い後室奥壁には石棚が設けられています。後室の天井が前室まで続いているので、後室の玄門は袖石の高さが全然足りず、石材を継ぎ足してもまだ足りず、しかたなくマグサ石の上は空間になっています。前室の玄門もかなり苦しそうです。後室の天井石は段違いになっています。

石室正面

後室奥壁、石棚あり

後室奥から、マグサ石の上が開いています

前室奧から入口方向


善神さん古墳 【管理人推薦】【市史跡】【装飾古墳】

 諌早市旧高来町東平原、湯江小学校西側の湯江神社境内にあります。墳丘はかなり破壊され、むき出しになった横穴式石室の上がコンクリートで固められ、小堂が建てられています。石室は玄室が完存していますが、羨道は右側壁のみ残っています。石室内には多数の石材に格子紋、斜格子紋が描かれています。石仏が多数置かれて見学しにくいのですが、奥壁には線刻で斜格子紋の上から人物、船、動物が描かれています。具象画については時期差があるため、後世のものとも考えられます。

石室正面

玄室奥壁方向、石仏のせいで内部は狭い

玄室奧から右袖部

奥壁の斜格子紋

奥壁の斜格子紋

奥壁の斜格子紋と人物?

右側壁の斜格子紋

右側壁の斜格子紋


尾首古墳 

 諌早市高天町の高天神社参道脇にあります。参道西の開けた斜面に平らな天井石が露出しており、正面に回ると玄室部分が開口しています。奥壁は一枚石で、幅1.5mくらいの小さな石室です。

石室正面

石室内部

天井石が露出


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