奈良県高取町・市尾墓山古墳

最大の石見型木製品見つかる


●奈良県高取町市尾 国史跡・市尾墓山古墳第5次

●2007年1月28日 現地説明会/高取町教育委員会

 整備事業のための発掘調査が本年度で終了し、最後の現地説明会が開催されました。後円部、クビレ部の二ヶ所の周濠が調査され、墳丘裾の葺石、外堤、埴輪、木製品が良好な状態で出土しました。特にクビレ部付近からは、国内最大の石見型木製品が見つかり、造り出しの裾に、木製品が立っていた痕跡も残っていました。他に笠形、鳥形の木製品も見つかっていて、これら葬送儀礼に深く関わった木の埴輪群が、他の埴輪とともに、古墳の周囲を巡っていたと考えられます。

後円部側のトレンチ

クビレ部のトレンチ

クビレ部で検出された造り出し


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