京都府亀岡市法貴古墳群その1


法貴古墳群

 亀岡市曽我部町法貴、法貴峠古墳群の麓の天王寺北西500m、北谷口の集落から西の山林に入った緩やかな斜面一帯に密集する大群集墳で、51基からなります。多くは全半壊した小円墳ですが、横穴式石室が完存したものもいくつかあり、古墳検定3級レベルの探索実習には最適です。なお、遺跡地図と実際とが合致しない古墳は麓から順に適当にNo.を割り振っています。


 山林に入って最初にある1号墳は墳丘不明確で石材が一部露出。2号墳は径8.5mの円墳で、石材が一部露出。3号墳は径21mの大きな墳丘が完存していて、手前に稲荷祠があります。石室の天井石が露出していますが、内部は埋まっています。4号墳は径9.5mの円墳で、石室の一部が露出、5号墳は径9mの円墳で、石材が散乱しています。

1号墳石材露出

2号墳石材露出

3号墳、稲荷祠あり

3号墳の露出した天井石

4号墳、石材露出

5号墳、石材散乱

 6号墳は横穴式石室の奧側付近が露出、7号墳は4.9m以上×1.7mの石室基底部が残存、8号墳は石室材が露出、10号墳は石材が少し見えています。9号墳は群の中央に位置し、露出した巨大な天井石が威容を誇っています。径14mの円墳で、保存の良い石室は全長6.4m、幅1.5mの無袖式で、奧側が半分くらい埋まっています。

6号墳、石室露出

7号墳、石室露出

仮称8号墳、石室露出

10号墳、石材少し露出

9号墳、巨大な天井石が露出

9号墳、羨道

9号墳、玄室奥壁

9号墳、奧から

 9号墳の北にある仮称11号墳は、径10mの円墳で、小さな横穴式石室が完存しています。長さ3m以上、幅1.3mでかなり埋まっています。仮称12号墳は石材が露出、仮称13〜15号墳はいずれも陥没した小円墳です。

11号墳、石室正面

11号墳、石室内部

12号墳、石材露出

13号墳、中央陥没

14号墳、中央陥没

15号墳、中央陥没

 16号墳は、径10mの円墳で、石材が一部露出。17号墳は小型の横穴式石室が開口しています。長さ3.4m以上、幅1.3mの無袖式で、羨道は埋まっています。

16号墳

17号墳、石室正面

17号墳、玄室奥壁

17号墳、奧から

 中央北寄りにある18号墳は、群中最大規模の横穴式石室が開口しています。玄室長3.4m、幅1.5m、高さ2.5m、羨道長6.1m、幅1.2m、高さ1.4mの左片袖式で、鏡石や天井の巨石も群を抜いています。それにしても、羨道真ん中の木が邪魔ですね。

18号墳石室正面

18号墳羨道

18号墳玄室奥壁

18号墳奧から

 18号墳の南にある19号墳は、一辺3.9mの方墳で、組合せ式箱式石棺が納められていました。内寸で1.2m×0.4mの大きさで、成人の遺体を納めるには小さすぎるため、改葬用と考えられています。石棺は現在、亀岡市文化資料館に移設されています。ところで、古墳には竪穴式石室のような石組みが残っていますが、石室に関する記述が資料にないため、これが何なのかは不明です。19号墳の西にある仮称21号墳は陥没穴に石材が一部露出。18号墳の東にある仮称23号墳は、大きな天井石が1個露出しています。隣の仮称22号墳は小円墳で石材が散乱しています。

19号墳石室?

19号墳石室内部

文化資料館の19号墳石棺

仮称21号墳

仮称22号墳

仮称23号墳

 18号墳の上方にある20号墳は径12.5mの円墳で、横穴式石室が完存しています。玄室長3.2m、幅1.5m、高さ1.7m、羨道長3.5m、幅1mの両袖式で、18号墳に次ぐ大きさです。ところで、なぜここも羨道真ん中に植樹するのだ!?

20号墳石室正面

20号墳羨道

20号墳玄室奥壁

20号墳奧から

 17号墳の上方にある仮称24号墳は、石材が1個露出。そのさらに上にある25号墳は石室の下側が残っています。長さ3m以上、幅1.2mの無袖式です。仮称24号墳から西側にある仮称27〜30号墳はすべて半壊した小円墳で、仮称29号墳では、奥壁石材が1個露出しています。

仮称24号墳

25号墳石室

仮称27号墳石棺

仮称28号墳

仮称29号墳

仮称30号墳

 20号墳の南にある26号墳は、小型の横穴式石室が完存しています。6.3m×1.2mのサイズで無袖式、羨道は埋まっています。その西側に並ぶ仮称32〜35号墳は、いずれも石材が散乱する小円墳です。

26号墳開口部

26号墳玄室奥壁

仮称32号墳

仮称33号墳

仮称34号墳

仮称35号墳

 35号墳の先に登山道があり、道に墳丘が破壊された仮称36、37号墳が並んでいます。仮称36号墳は径9.2mの円墳で、石室が露出、長さ5.9m以上、幅1.1mの規模で、羨道部が道で破壊されています。仮称37号墳は径10mの円墳で、石室は登山道に破壊され、側壁が露出しています。登山道を超えた南側に仮称31号墳があり、石室が露出しています。長さ2.5m以上、幅1.8mの規模です。

仮称36号墳、登山道で破壊されている

仮称36号墳石室

仮称37号墳、側壁露出

仮称31号墳奧から

 仮称37号墳から山側へ行くと39号墳があります。小型の横穴式石室が完存しています。長さ3.2m以上、幅1.1mの無袖式で、羨道は埋まっています。その奧に仮称40号墳があります。横穴式石室が露出、長さ6.3m、幅1m、羨道は埋まり、玄室天井が開口しています。

39号墳石室正面

39号墳玄室奥壁

39号墳奧から

仮称40号墳

 仮称40号墳から一旦麓に戻り、1号墳のところから北へ進むと49、48、47、45、46号墳があります。いずれも半壊した小円墳で、石材が散乱。47号墳では天井石が露出しています。さらに奧に仮称50、51号墳があります。51号墳では、石材が露出しています。

49号墳

48号墳

47号墳

45号墳

46号墳

仮称50号墳

仮称51号墳


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