京都府亀岡市中部の古墳


馬場ヶ崎古墳群

 亀岡市大井町小金岐、集落内の共同墓地に1号墳、北西100mに2号墳があります。1号墳は一辺12mの方墳で、裾が少し削られています。未調査のため詳細は不明です。2号墳は一辺21mの方墳で、主体部は横穴式石室ですが、石材が一部露出する程度です。

1号墳

2号墳

小金岐古墳群

 亀岡市大井町土田〜千代川町小林、上記の馬場ヶ崎古墳群の西、行者山の東斜面の麓からかなりの高所にまで広い範囲に200基以上の古墳が分布する京都府最大の群集墳です。京都縦貫道が山の東端にぶつかるところから側道を100mほど南に行くと、自動車道との間に墳丘を削られた1号墳があります。径20mの円墳で、主体部は全長9mの横穴式石室が下側だけ残っていました。玄室を板石で丁字に三つに区切り、床面は板石を敷き詰め、排水溝も設けられた立派な石室ですが埋め戻されています。また、側道でいくつか古墳が破壊されています。ここから西側の山林内に入ると、麓付近だけで約60基の古墳が密集。もう、どれが何号墳かさっぱり不明なので、適当に番号をふっていくつか紹介しますが、石室の残っている物は皆無です。

1号墳

9号墳、中央陥没

12号墳

21号墳

35号墳

47号墳、石材散乱

49号墳、中央陥没

50号墳

 30号墳を破壊する登山道を登っていくと、右に破壊された石室(60号墳?)があります。その先の中腹斜面に開けた山林があり、そこにも20基以上の古墳が密集しています。登山道沿いの古墳から見ていきますが、古墳名は適当です。118号墳のみ、横穴式石室の形が残っています。

60号墳

65号墳

64号墳

119号墳

118号墳、唯一石室の形が残る

126号墳、登山道の反対(北)側

 64号墳の奧にある123号墳は墳丘の中央を川が流れています。そこから山側の茂みに沿っていくつか古墳が並び、石材が散乱しています。最高所にある116号墳からさらに山頂にかけて古墳が分布し、石棚付きの石室があるらしいのですが、あまりにも険しすぎて今の所未訪問です。

123号墳

121号墳

120号墳

131号墳

142号墳

116号墳

 自動車道の側道を北へ行き、山にぶつかったところから階段を登っていくと、道の左側に78号墳の横穴式石室が露出しています。内部は8.5m×1.5mの細長い構造で、かなり埋まっていますが、奥壁まで這って行けます。奥壁に石棚があり、丁度、石棚の高さまで埋まって、棚の上面が見えています。5m南に77号墳の石材が露出しています。内部は2.8m以上×0.8mの大きさですが、埋まっています。

77号墳

78号墳

78号墳石室内部

78号墳奥壁、石棚の上面が見えている

鹿谷池田古墳群

 亀岡市稗田野町鹿谷、鹿谷集落東側の山麓にある墓地とその背後の山林内にある群集墳で、9基残存していますが、状態の良い物は少ないようです。南側から墓地に入っていくと、中央の通路を挟んで左側に6、4号墳、右側に7、5号墳が並んでいますが、いずれも墳丘は大きく削られて、墓地化しています。

入口から見て左手前の6号墳

左奧の4号墳

右手前の7号墳

右奧の5号墳

 山林内にはいると、左側に1号墳があります。径25mの最大の円墳で、墳頂が大きく陥没しています。右側にある3号墳は径13mの円墳で、墳頂が陥没しています。1号墳の北に2号墳があり、小さなマウンドがわずかに残っています。

1号墳

3号墳

2号墳

 小さな谷間を挟んで東側の林道下に8号墳の石室と思われる石材が露出しています。そこから50mほど南の斜面に9号墳の玄室奥壁付近が露出しています。ただし、これら2基は未確定です。

8号墳?

9号墳?


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