カリンバ3遺跡


 北海道恵庭市黄金町のカリンバ3遺跡で、縄紋時代後期中葉から晩期初頭の土壙墓が80基以上、擦文時代の竪穴式住居跡数基が発見されました。特に30号土壙墓は長径2.5m、短径2m、深さ1.2mの楕円形で、朱の漆塗りの櫛8点、朱と黒の漆塗りのペアの腕輪6点、滑石製の首飾りの玉300点など、多数の副葬品が出土し、集落の中でも地位の高い人物の墓と見られています。

遺跡のうち、土壙墓と住居跡

群、すぐ向こうに道路工事が

迫っている。

30号土壙墓。竪穴式住居跡に

半分削られているが、底部の

ごく薄い層に副葬品が残されて

いた。

朱と黒の漆塗りペア腕輪の

取り上げ作業。赤い塊は朱の

漆塗り櫛で4個ずつ2カ所に

別れている。

配石遺構?

出土した石匙などの石器群。

訪問した時はちょうど30号土壙墓の副葬品の取り上げ作業中で、これらは保存状態も大変良く、

おそらく来年度の日本列島発掘展の目玉商品?になることでしょう。


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