滋賀県大津市春日山古墳群A支群西地区 


 大津市真野の堅田丘陵先端部に広く分布する滋賀県最大の群集墳で、現在230基以上が確認されていますが、過去に破壊されたもの、未発見の物を加えると、総数は250基を越えそうです。尾根ごとに分布のまとまりがあって、古墳の様相が違っており、それぞれ、ABCDEFGIJ支群に分類されています。このうち、E支群が国史跡に指定されています。これまで全体を見学するのは、なかなか困難でしたが、最近古墳群を取り込むように県立春日山公園ができたために、非常に見学し易くなりました。ただし、一般向けに見学しやすく整備されているのは、G-1号墳、I-5号墳の2基だけで、他の古墳を見学するには、古墳検定3級以上が必要です。 【管理人推薦】

 

A支群西地区

 17号墳の西に、小円墳の24号墳をはさんで26号墳があります。径12mの円墳で、横穴式石室が崩壊して露出しています。奥壁付近だけが残存し、玄室幅1.15m、高さ1.76mの規模です。隣の25号墳も横穴式石室が露出していますが、玄室の保存状態はこちらのほうが良好。幅2.46m、高さ1.66mの規模です。

A-26号墳石室正面

A-26号墳玄室

A-25号墳石室正面

A-25号墳玄室奥壁

 25、26号墳の南側に薮に覆われて古墳が密集しています。20号墳は陥没した小円墳で石材露出、27号墳は石室の側壁が一部露出、幅0.98mです。22号墳は陥没した小円墳。21号墳は破壊された石室の一部が露出しています。

A-27号墳石室正面

A-21号墳玄室

 A支群中央部の古墳密集地帯から北西に50m離れた小さな丘陵頂部に30〜33、44号墳の5基が固まっています。道沿いにある31号墳は径12mの円墳で、横穴式石室が露出しています。玄室は2.8m×1.5m×1.5m、羨道は幅1.13m、玄室奥側が開口していますが、下半分は埋まっています。北隣の32号墳は、天井石がいくつか露出。33号墳は特定できません。玄室は2.1m×1.4m、羨道は2.21m×1.28m×0.95mの規模です。31号墳南側の44号墳は、天井石の落下した石室が露出。資料では石材散乱となっているので、ひょっとしたら、この44号墳が31号墳、31号墳が32号墳、32号墳が33号墳と間違われているような気がします。31号墳の西に小円墳の30号墳があるはずですが、わかりませんでした。

A-31号墳石室前側の天井石

A-31号墳玄室奧側が開口

A-32号墳

A-44号墳


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