滋賀県大津市春日山古墳群B支群北地区 


 大津市真野の堅田丘陵先端部に広く分布する滋賀県最大の群集墳で、現在230基以上が確認されていますが、過去に破壊されたもの、未発見の物を加えると、総数は250基を越えそうです。尾根ごとに分布のまとまりがあって、古墳の様相が違っており、それぞれ、ABCDEFGIJ支群に分類されています。このうち、E支群が国史跡に指定されています。これまで全体を見学するのは、なかなか困難でしたが、最近古墳群を取り込むように県立春日山公園ができたために、非常に見学し易くなりました。ただし、一般向けに見学しやすく整備されているのは、G-1号墳、I-5号墳の2基だけで、他の古墳を見学するには、古墳検定3級以上が必要です。 【管理人推薦】

 

B支群北地区

 B支群はA支群の南側の丘陵上に密集する41基からなります。15号墳の西側に横穴式石室が完存する16〜18号墳の3基が東西に並んでいます。16号墳は径13mの円墳で、東に石室が開口。玄室は4.44m×1.6m×2.91m、羨道は3.07m×1.13m×0.4mの右片袖式で、側壁をやや持ち送った背の高い石室です。西隣の17号墳は径10mの円墳で、墳丘東側が削られ、石室が開口しています。入口はかなり狭いですが、入室可能。玄室2.55m×1.9m×2.04m、羨道1.48m×1.08m×1.22mの両袖式で、奥壁の一部が崩れ土砂が流入しています。西隣りの18号墳は、墳丘が完全に薮に覆われていますが、薮をかき分けなんとか石室開口部を発見。内部は完存し、太陽光が入り、明るく見学も容易です。玄室3.15m×1.45m×2.55m、羨道1.8m×1.06mの右片袖式です。となりの20号墳は薮の中に石材が1個露出。ただし、ここから西側は薮に覆われて移動が困難、かつ大変危険です。

B-16号墳石室開口部

B-16号墳玄室奥壁

B-16号墳奧から

B-17号墳

B-17号墳玄室奥壁

B-17号墳奧から

B-18号墳羨道

B-18号墳玄室奥壁

B-18号墳奧から

B-20号墳?

 20号墳から北側へ深い薮を突き抜けると林の中の小道に出ますが、そのすぐ手前に19号墳があります。径8mの小円墳で、横穴式石室の前壁、側壁の一部が露出しています。玄室幅1.53mです。すぐ北側にある41号墳は、径18mの円墳で、ものすごい薮に覆われていますが、何とか南側にたどり着くと、横穴式石室が開口しています。内部は完存しており、玄室3.7m×1.85m×2.3m、羨道2.4m×1.1mの右片袖式です。この41号墳はB支群の最も北にあり、ほとんどA支群と隣接しています。

B-19号墳石室奧から

B-41号墳羨道

B-41号墳玄室奥壁

B-41号墳奧から

 36号墳は小道からすぐ西の斜面にあります。径10mの円墳で、横穴式石室が崩壊して露出しています。玄室は2.8m×1.8m、羨道は2.8m×0.95mの規模です。小道を南に進むと、すぐ東に38号墳があります。径12mの円墳で、見上げ石や側壁の一部が露出しています。玄室長4.5mの規模です。

B-36号墳石室正面から

B-36号墳石室側面から

B-38号墳石室正面から

B-38号墳石室奧から、正面に見上げ石


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