滋賀県大津市春日山古墳群B支群西地区 


 大津市真野の堅田丘陵先端部に広く分布する滋賀県最大の群集墳で、現在230基以上が確認されていますが、過去に破壊されたもの、未発見の物を加えると、総数は250基を越えそうです。尾根ごとに分布のまとまりがあって、古墳の様相が違っており、それぞれ、ABCDEFGIJ支群に分類されています。このうち、E支群が国史跡に指定されています。これまで全体を見学するのは、なかなか困難でしたが、最近古墳群を取り込むように県立春日山公園ができたために、非常に見学し易くなりました。ただし、一般向けに見学しやすく整備されているのは、G-1号墳、I-5号墳の2基だけで、他の古墳を見学するには、古墳検定3級以上が必要です。 【管理人推薦】

 

B支群西地区

 B支群はA支群の南側の丘陵上に密集する41基からなります。38号墳から小道の三叉路をはさんで南に30号墳があります。径10mの円墳で、墳丘中央が抉られ、横穴式石室が露出しています。玄室奥壁付近だけが残されていて、あとは崩壊しています。玄室長2.1m、幅1.5mくらいです。その南となりの薮に覆われた大きな墳丘が31号墳です。径15mの円墳で、横穴式石室が完存していますが、開口部が狭く、内部には入れません。玄室は4.87m×1.8m×1.95m、羨道は0.73m×0.93m×0.73mの右片袖式で、石材をきっちりと積み揃えた美しい石室で、完存しているようです。さらに南の薮の中に32号墳があります。径10mの円墳で、わずかな隙間から横穴式石室の内部が覗けますが、玄室高さ1.95mの右片袖式です。

B-30号墳石室

B-30号墳玄室奥壁

B-31号墳石室開口部

B-31号墳石室内部

B-32号墳玄室奥壁

B-32号墳玄室左側壁

 30号墳から西側に小さな尾根が枝分かれしていて、その上に33〜35号墳が並んでいます。33号墳は径8m以上の円墳で、横穴式石室が露出、側面が開口しています。内部は羨道が埋まってますが、意外と完存。玄室は3.5m×2.4m×1.85mの右片袖式で、奥壁は群中では珍しい1枚石の巨石を使用し、幅も広く、他の石室とは異質なものを感じます。少し西に34号墳があります。径10mの円墳で、横穴式石室の天井石が露出しています。玄室は2.9m×1.85m×2m、羨道幅0.8mの両袖式で、羨道部は埋まっています。さらに西の尾根先端にある35号墳は径10mの墳丘のみです。

B-33号墳石室正面

B-33号墳石室側面が開口

B-33号墳玄室奥壁

B-33号墳玄室奧から

B-34号墳

B-34号墳玄室奥壁

 32号墳西側の小道を南に下り、耕作放棄された農地のところで左に行くと小屋があり、その奧の尾根上に40号墳があります。径14.5mの円墳で、横穴式石室が露出。天井石が落下し、内部には土砂が流入しています。玄室3.7m×1.52m×1.3m以上の右片袖式です。

B-40号墳

B-40号墳石室内部


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