茨城県かすみがうら市・石岡市の古墳


富士見塚古墳 【管理人推薦】

 かすみがうら市の旧出島村柏崎にあり、円墳二基とともに、富士見塚古墳公園・展示館として整備公開されています。霞ヶ浦を望む丘陵先端の非常に見晴らしのいい立地に築かれた全長78m(保育社「日本の古代遺跡」では全長105mとなっている)の前方後円墳で、周濠、外堤が認められます。六世紀初め頃の築造で、主軸が筑波山のほうを向いています。傾斜がすごく急で、おそらく狭い敷地でより目立つように高く造成したのではないでしょうか?前方部の墳頂から石棺が出土しています。出土品は展示館に展示されています。(無料)

富士見塚古墳

2号墳

大師の唐櫃(かろうど)古墳(太子古墳) 【管理人推薦】

 県史跡。かすみがうら市の旧出島村安食734-1の市道沿いにあります。元は全長60mの前方後円墳と考えられますが、現在は後円部の一部だけが残っています。横穴式石室は市道脇に開口しており、全長3.86m、玄室長2.4m、幅1.3m、高さ1.35mの両袖式で、袖部は板石で仕切り、奥壁に沿って箱式石棺があります。玄室は雲母片岩の巨石を使用し、側壁と天井は二枚、奥壁は一枚で築いています。かつては、左右側壁に赤色の小円紋が多数描かれていましたが、現在はほとんど退色し、わずかに一部痕跡が見られる程度です。保育社「日本の古代遺跡」では複室構造と書かれているが、どうでしょうか?

道路脇に開口

石室正面

奥壁

右側壁の石材に残る赤色の円紋


舟塚山古墳 【管理人推薦】

 国史跡。石岡市北根本597、常磐線高浜駅のすぐ西にあります。全長182m、後円部径90mの大前方後円墳で、関東地方では、太田天神山に次ぐ規模です。周囲に周溝や周庭帯、陪塚5基も良好に残っており、墳丘上に樹木が少ないことから、古墳の全体像が非常によく観察できます。出土した円筒埴輪から五世紀中頃の築造と見られます。

  後円部より前方部を見る


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