京都府与謝野町(旧加悦町北部)の古墳


入谷西古墳群

 与謝野町(旧加悦町)明石、蛭子山古墳の北1.5km、国道176号線の東を走る旧道沿いに古墳群の標識があり、そこから東に伸びる尾根上にある群集墳です。55基からなり、主脈上に並ぶA支群と、支脈上のB〜F支群に分かれます。尾根先端にあるA1号墳は1982年に調査され、玄室長3.9m、幅2.2mの両袖式竪穴系横口式石室が検出されました。現在は石材らしきものが露出しています。少し登るとA7号墳の大きな墳丘が見えてきます。径30mの円墳です。連続する小方墳を越えて尾根の最高所まで登るとA18号墳があります。径27mの円墳で、過去に石棺が見つかっています。その先にあるA20号墳は2000〜2002年に奈良女子大学によって調査されました。23m×16mの長方形墳で、9基の埋葬施設を検出し、特に中央の第1墓壙には3.9m×1.1mの長大な木棺が納められ、副葬品から、三世紀前半の首長墓と判明しました。尾根の南の麓にあるD1号墳では、崖面に箱式石棺の断面が露出しています。

古墳群の入口

A1号墳

A7号墳

A18号墳

A20号墳埋葬施設

D1号墳箱式石棺の断面

入谷古墳群 【管理人推薦】

 

 与謝野町(旧加悦町)明石、入谷西古墳群のある尾根の南の山裾にため池があり、そこから東の谷間に33基の古墳が群集しています。尾根上の古墳群とは明らかに性格が異なる後期群集墳で、主体部はすべて横穴式石室と思われます。谷間の入口のため池の中を良く見ると、山側に石室の石組みが2基水没しています。北側が28号墳で、南側が30号墳です。西側の土手の下にも27、29、31号墳が埋まっています。

28号墳

30号墳

 ため池の北側から、谷間を登っていくと、すぐ北側の山林内の斜面にいくつかのマウンドがあります。いずれも状態はよくありません。2、6、9号墳と思われるマウンドで石材散乱。5号墳で中央が陥没しています。

2号墳、石材散乱

5号墳、中央陥没

6号墳、石材散乱

9号墳、石材散乱

  9号墳の斜面上方に10号墳があり、石室の一部が露出していますが、内部は埋まっています。その奧にある11号墳は、径12mの円墳ですが、墳丘はかなり破壊されています。横穴式石室は羨道部が破壊されていますが、玄室は完存。全長6m以上、玄室長4.8m、幅1.5m、高さ1.95m、羨道幅1.28mの右片袖式で、玄室天井の中央部が高く造られた中高式天井が良好に残っています。

10号墳、露出した石室

11号墳、破壊された墳丘

11号墳、石室正面

11号墳、玄室、中央部の天井が高い

  11号墳の北に12号墳があります。径8mの円墳で、小さな横穴式石室がわずかに開口していますが、内部はかなり埋まっています。11号墳の東にある13号墳は、径10mの円墳で横穴式石室が露出。こちらも内部は埋まっていて、入れそうもありません。

12号墳

12号墳、石室開口部

12号墳、石室内部

13号墳

13号墳石室内部

13号墳石室奧から

  12号墳の北隣りに14号墳があります。径13mの円墳で、羨道の一部を除いて横穴式石室が完存しています。全長5.2m以上、玄室長3.9m、幅1.4m、高さ1.55m、羨道幅1.05mの右片袖式で、ここも中高式天井ですが、11号墳ほどは明確ではありません。

14号墳石室正面

14号墳玄室奥壁

14号墳石室奧から

14号墳玄室の中高式天井

 14号墳の隣りにある15号墳は、群中最大の径18mの円墳で、横穴式石室も最大です。全長9.4m以上、幅1.75m、高さ2mの無袖式で、前半分が失われていますが、中高式ではなさそうです。須恵器が出土していて、七世紀初め頃の築造と思われます。

墳丘

石室正面

玄室奥壁

石室奧から

 15号墳から谷間を挟んで向いの尾根筋には18〜20号墳が急斜面に並んでいます。18号墳は径12mの円墳で、石材が一部露出しています。その上の19号墳は径15mの円墳、最高所にある20号墳は径10mの円墳で、石室の石材が露出しています。

18号墳

19号墳

20号墳

20号墳の露出石材

 20号墳から南に下ると21号墳があります。径12mの円墳で、横穴式石室の玄室天井が開口しています。内部はほとんど埋まっています。ここから谷川に沿って、西へ下っていくと、古墳が点在していますが、何号墳なのか、はっきりしません。

21号墳、天井部開口

21号墳石室内部

25号墳?石材露出

26号墳か?

陣取古墳群

 与謝野町(旧加悦町)香河、加悦谷の一つ東の細長い谷間のほぼ中央、府道16号線東側の民家背後の尾根上と南側斜面に分布する7基からなります。墓地の裏の尾根先端に1号墳があります。径22mの大きな円墳で、未調査ですが、おそらく横穴式石室が埋もれているでしょう。尾根を登っていくと、2、3号墳と思われる露出した石室と円墳があります。尾根上から南側の斜面を降りていくと、すぐに5号墳の石室が開口しています。径10mの円墳ですが、墳丘はほとんど流失。石室は全長5.9m以上、玄室長4m、幅1.3mの無袖式で、床が半分埋まっていますが、保存状態は良好です。

1号墳

2号墳?

3号墳??

5号墳石室

5号墳玄室奥壁

5号墳石室の奧から


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