福島県喜多方市北部の古墳


輪具1号墳

 昭和51年に雄国山麓開拓事業で2基の古墳が発見され、現在は1号墳の竪穴式石室が熊倉町都の権現森公園に移築されています。1号墳は径8mの円墳で、主体部は2.4m×0.7mの竪穴式石室です。鉄斧、耳環、管玉、ガラス製小玉が出土。六世紀後半の築造と考えられます。

石室の移築状況

扁平な割石を積み上げた竪穴式石室


糠塚古墳 【県史跡】

 喜多方市岩月町宮津字宮地253、国道121号線沿いにある山首神社の南100mにあります。一辺26mの方墳ですが、未調査のため詳細は不明です。周辺には他に2基の古墳が残っています。

墳丘は凸凹しています

反対側から


粉糠塚古墳 【県史跡】

 糠塚古墳の北100m、山首神社の東にあり、糠塚古墳とセットで県史跡に指定されています。現状で14×17mの円墳ですが詳細は不明です。

 


那麻利七世神社古墳

 粉糠塚古墳の西となりの林の中、山首神社(那麻利七世神社)境内にあります。墳丘の上に社殿が建っています。詳細不明。

社殿の土台となっている

横から見るとけっこう高まりがある


願成寺古墳群

 喜多方市上三宮町上三宮字籬山833の願成寺境内に2基の古墳が残されています。東側の山門を入ると、山門を挟むようにして左右に円墳があります。しかし、どちらが1号墳かは不明。

山門右側の円墳

山門左側の円墳


灰塚山古墳

 喜多方市慶徳町新宮字小山腰2908-1、新宮熊野神社の北500mの林の中にあります。全長61.2m、後円部径33.2m、前方部幅23mの前方後円墳で、2016年の調査で後円部墳頂に木棺直葬(第1主体部)と組合せ式石棺(第2主体部)が発見され、鏡、竪櫛、鉄製武器が出土されました。さらに2017年の調査では石棺内から全身骨格が見つかりました。

 


山崎横穴古墳群 【市史跡】

 喜多方市慶徳町山科字墓東、県道61号線沿いに説明板とアバウトな地図があります。集落背後の崖の中腹に神社があり、そこから山沿いに横穴群へ進む山道が続いています。しかし、東日本大震災による崖崩れのため、現時点では現地にたどり着けなくなっています。凝灰岩の斜面に八段、49基の横穴墓が分布する会津地方では最大の横穴群です。六世紀末から七世紀にかけて築かれました。

 


<ホームへ戻る>

inserted by FC2 system