大阪府和泉市・和泉黄金塚古墳

墳丘全長95mと確定


●大阪府和泉市上代町 和泉黄金塚古墳古墳

●2004年3月13日 現地説明会/和泉市教育委員会

 平成13年度から史跡整備のための調査が行われ、今年度は以下の成果がありました。

 ・50年前に末永雅雄博士らにより調査された粘土槨のうち、東粘土槨の一部が再検出されました。当時そのままに保存されていた「革製漆塗草摺」も見られます。

 ・前方部東側に円筒埴輪列を検出。南東隅が確認されて、墳丘全長が約95mであることがわかりました。

 ・墳丘東側のくびれ部を検出。葺石が良好に残っていました。また、蓋、家、盾、ユギなどの形象埴輪も出土しています。

 ・後円部の墳丘1、2段目で円筒埴輪列を確認。墳丘は2段以上と見られますが、3段目は戦時中の塹壕で崩されていて、現時点では確定できません。

 ・墳丘東側に谷状地形があり、古墳築造時の採土跡と考えられます。また、周辺はテラス状の平坦面が存在していた可能性があります。

東側からみた墳丘、右側が後円部

くびれ部の葺石、石は小型

前方部南東隅の埴輪列

昭和25年に発掘された東粘土槨


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